2008.08.09
今日は化学分析コース1年生の基礎化学実験を担当しましたので、その様子を報告しましょう。私が担当したのは高速液体クロマトグラフという分析装置を使った実験です。高速液体クロマトグラフを現在会社で使用している学生は1名で、大学時代に触った(「使った」ではありません)ことのある学生が2名いましたがほとんど原理しか覚えていませんでした。大多数の学生がはじめて触る経験をすることになります。この装置に試料を注入するのに注射器の様なものを使います。
当然触るのも使用するのもはじめての学生がほとんどで、病院を思い出したのか初めのうちはおっかなびっくりでした。初めは写真のMさんもへっぴり腰でしたが、回数を重ねて注入するうちに現役の技術者と変わらないスムーズな注入が行えるようになっていました。順応性が高まっている証拠でしょう。
現在会社で使用しているというT君に聞いてみると、会社で行っている操作手順や諸注意が全く同じなので、自信を持って仕事に励むことが出来ますと、他の学生の操作を横から指導していました。いい光景でした。T君の言葉を返せば、本校で学んだ技術は企業での技術と同じであり、即戦力として通用すると言うことになります。
彼の何気ない一言は、私に強い確信をくれました。また明日からの力がみなぎってきたトトロでした。
by トトロ