2008.09.01
めっきり秋らしい風が吹き渡るようになりました。高校や他の学校はそろそろ新学期が始まっている時期ですが、本校の夏休みはまだまだ続きます。しかし、学生達は学校に自発的に足を運ぶ日々です。他の先生もここで何度か報告していますが、後期から始まる卒業研究に向けての準備をしに来ているのです。今日元気な姿を見せてくれたのは資源分析化学科のS君とM君。卒業研究の打合せのために登校し、すでに次回の打合せと事前準備のための実験の日程も決定しているようです。彼らの属する資源分析化学科では水・大気・土壌といった自然や、合金やガラスなどのハイテク素材の分析のスペシャリストの育成を目指しています。彼らもその目標を達成しつつあるようであり、卒業後はS君は関西随一の鉄鋼企業で製鉄現場での分析業務を、M君は皆さんの家庭にも必ずあるSHA○Pの製品(液晶)づくりに欠かせない超純水の分析とまたその製品づくりが環境に負荷を与えていないかを調べるために排水の分析に従事することが決まっています。
彼らは内定を勝ち取って終わりではありません。自分たちの感じる「できたらいいな」や「あれはどうなっているんだろう?」という欲求や疑問を解決するための研究や開発のスキルを今から半年みっちり習得するのです。彼らが研究するのはもちろん環境問題を解決できる技術の探索。ななな、なんと!食卓で青のりとしても使用されているアオサをはじめとする海藻で、水を綺麗にする研究です!
これの達成に向けて模索する中で得た技術が将来就職企業での新たな製品開発や改良に繋がっていくんでしょうね。卒業研究では毎年学生達は人間的にも技術的にも大きな成長を遂げます。半年後の卒業式までにどのような成長を見せてくれるのかとても楽しみです。
(写真は卒業後M君が関わる予定の有名製品http://www.sharp.co.jp/aquos/lineup/より引用]と、よくテレビでも紹介される天満橋からの絶景です。この景色が学校の目の前から毎日見れる!)
by アビー