2008.10.11
今日の化学分析コースは、1年生2年生共に実験でした。1年生は定量分析実験で重量分析を行っていました。2年生は卒業研究です。ただし、今日は非常に珍しくテーマの関係上、一部の実験室で1年生と2年生が同時に実験を行うということが起こりました。
1年生は重量分析の後半の重要な恒量操作に入っており、時間はかかるものの、しっかり行わないとなかなか安定した重さを求めることができません。ですから気が抜けないのですが、時々エアーポケットのように何もしない待ち時間が出現します。その時に隣りで行っている2年生の卒業研究が非常に気になるようでした。2年生のK君達が行っているのは食物繊維による環境ホルモンの吸収に関する研究で、1年生はいままでの実験で食材を使ったことがないので興味深げでした。
1年生から「先生、先輩達はどんな研究をしているのですか」と質問を受け、K君に答えさせようとしましたが、慎重を要する操作の真っ最中でしたので私トトロが変わり説明しました。卒業研究と言うと何かとてつもなく難しいことをしているように思っていたようで、身近なところに研究材料やテーマが転がっていることに安心したと同時に「僕たちも来年はこんな研究ができるんだ」と目を輝かせ意欲満々でした。
そうです。卒業研究はノーベル賞を取るための研究ではなく、今まで身につけてきた技術、知識を活かして身近なところから、我々に役に立つことのできる結果を求めようとする研究実験なのです。そのためにも1年生や2年生前期の実験での技術、知識をしっかりと身につけて欲しいものです。いや、必ず身につけてくれることでしょう。
私トトロもいままで今年の研究指導で忙しく、来年のことなど考えもしなかったのですが、今日の1年生を見ていると来年はどんなテーマで研究指導しようかなと考えてしまいました。1年生の皆さん、期待してますよ!!
by トトロ