2008.10.12
化学分析コースの2年生は午後から卒業研究でした。実験の合間に話題になったのが、日本人受賞者が4名もあり大きなニュースになったノーベル賞でした。学生の皆さんも興味を持ったようで、いろいろな話をしていましたが、その一部を紹介します。
『物理学賞は凄いなぁと思ったけど、何のことやらサッパリ分からなんだ。対称性がどうの、それが破れてどうの、と言われても分らんし、ニュースの解説者も分かってなかったと思う』
『でも、化学賞の方は、クラゲの光る物質って、分かりやすかった。それが医学で使われている理由も良く分った。たくさんのクラゲを家族で採ったエピソードなんか、とても楽しかったし、身近に感じた』
この学生の会話は化学の本質を突いていると思います。化学というのは、いろいろな物質の性質を調べ、それを有効利用したり、また、有効利用できる新物質を作ったりする学問であり、その成果は様々なところで利用されています。例えば、過去のノーベル化学賞でいえば、田中耕一先生の研究はタンパク質などを調べるときに使われ、野依良治先生の研究は医薬品や香料などをつくるときに用いられます。そして、白川英樹先生の研究は携帯電話などにも応用されています(写真はトトロ先生の携帯電話です)。
まさに、化学は生活に直結しています。今回の下村先生のノーベル化学賞受賞で、もっともっと化学に興味を持つ人が増えればいいなと思った水の都先生でした。
by水の都 明日は祝日のため、日記はお休みです。