2008.10.20
今日の1年生は機器分析化学実験の日でした。
授業では前期から習っていた分析機器ですが、やはり実物を触るのと授業で聞くだけとでは大違いのようで、学生達も興味津々で実験しているようでした。
今日、私が担当したのはガスクロマトグラフ。授業でもちょうど先日説明を終えたところです。授業では、どうやって機械が物質を検出するのかといった仕組みの説明が主体ですが、実験では目の前にあるいろんな物質を測定することができます。4種類の未知試料と5種類の標準物質の測定を行いましたが、学生達はそれだけでは物足りない学生がいるようで「先生、これ分析したらどうなるん?」と矢継ぎ早に質問してきます。
「先生、これは?」 「○○という理由でカラムが目詰まりを起こすからダメ」
のような問答をしばらく繰り返してやっと蒸留水とイオン交換水と水道水って違いが出るかどうか試すことを許可しました。結果として、今日の条件では違いは見られなかったので学生は「みんな一緒やん」と言っていましたが、なぜ違いが出なかったのかまで話しをしてみると、それなりに納得できたようでした。しかしどうやら差を出すためにはどうしたらいいのか考えているようです。
こんな風に実験の進行や機器に悪影響を与えないような範囲の疑問・質問であればどんどん受け付けて、みんなの興味をのばしていって欲しいと思います。今日担当した学生達も授業でテキストに沿った話しを聞いていたときの何倍もの知識を吸収してくれたことと思います。
これからもその興味を持ち続けて欲しいですね。
by ドラ一郎