2009.03.05
先日「めざせ!関西人」先生が述べておられたように、現在新年度を迎えるにあたっての準備を行っております。その中で、機器や装置の定期点検やお掃除もしていますが、チェックする機器や装置は各先生方の得意分野担当制となっています。ちなみに私は、食品や化粧品などの成分分析に大変よく使われる「高速液体クロマトグラフ(HPLC)」という分析機器と、微生物や植物を試験管やシャーレで育てるための培地と言われる栄養源を滅菌処理したりするために使われ、バイオに関する実験には欠かせない「オートクレーブ」という装置の2つを担当しています。
このように、機器の担当は各講師の専門性によって担当されるのですが、私も含め大学の修士課程や博士課程を終えられた他の先生方のお話を聞いても、大学ではある特定の分析機器や装置1~2種類ほどしか扱えず、他は触ったことはおろか、見たこともないという状態だったというのがほとんどの先生方のお話です。
しかし、本校では1年生の段階からまずは学校にあるほとんどすべての機器や装置を使って実験をし、さらには卒業するころには少なくとも1~2種類はたった2年で使いこなせるようになっていきます。もちろん最初は、学生のほとんどが機器なんて触ったことも見たこともない・・・ということで、「触ったら壊れるんじゃないか・・・」とおどおどと操作していましたが、特に卒業研究では何度も何度も繰り返し使って慣れていき、最後にはその日の機器の調子まで感覚で分かるようになった学生もいました。
実際、修士課程を修了して私が初めて教員として本校に来た時に見た2年生の実験室でのテキパキとした動きは、大変な衝撃でした。そういう意味では、本校講師1人が扱えたり触れる機器の数よりも、本校の学生が2年もしくは4年間で卒業したときの学生が扱える機器の数のほうが、断然多いということです。卒業時には先生より物知りになる!ということを目標にまた4月から頑張ってほしいと思いました。
byすくろーす