2009.04.28
今日は、生命バイオ分析学科と医療からだ高度分析学科の定性分析実験が行われました。内容は、カドミウムや銅などの金属類(第2族)を分離するための実験です。
さて、その実験室を覗いてみましょう。
ちゃんと分離できているか、沈殿が発生しているか、班の中で確認を行っています。
でも、なかなか沈殿が発生していない班もあって、その度に「先生、沈殿が発生しないんですけど、何がいけないんでしょうか?」と実験室内で質問がこだましていました。沈殿が発生しない理由は、化学的な理由があるからで、それぞれの事例に対して、先生が1つずつコメントや助言を出して、実験を進めていきます。
さて、次の写真は、加熱しているビーカーの中に、何やら色が付いた溶液が入っている試験管がありますね。
これは、溶液を温めて沈殿を発生させる実験です。この操作のことを、水浴(すいよく)と言います。
なお、この水浴も上記の写真の他にこのような大きいものもあります。写真は、2年生が水中の汚れを測っている実験(COD)の一工程です。
化学実験では、溶液を温めて反応を起こすということがよくあります。この水浴操作のことを私は「試験溶液をお風呂に入れると、いい気分になってきて、溶液の中で化学反応が起こって、沈殿が起こるんだよー」と学生に例えを使って説明します。このように、学生が分かりやすいような例えを使って、化学反応や反応工程を教えています。
by ボヤッキー(明日は祝日のため、ブログの更新はありません。)