せんせのブログ

悪徳商法から身を守るために!

2009.05.13

水曜日の4限目は、通常はクラブ活動や資格取得対策講座など、それぞれ思い思いの過ごし方をしています。しかし、年に何回かはこの時間を利用して、お世話になっている求人企業の方に来ていただき、現場で分析化学がどのように活用されているかをご講演いただいたり、安心で安全な学生生活を過ごすためのアドバイスを専門の外部講師の方にご講演いただいたりしています。
今日は後者の目的のために、消費生活専門相談員の古賀先生にお越しいただき、悪徳商法などから身を守るためのご講演をいただきました。特に学生の年齢層に応じた悪徳商法の手口についてのお話いただいたのですが、実際に被害者の相談を受けておられる先生からは大変具体的な内容を教えていただいたので、学生たちも真剣に聞いていました。特にSNSが最近マルチ商法の巣になっているというお話には大変驚きました。

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その中で学生たちも意外だったかもしれないのが「契約」という言葉の意味です。古賀先生から「印鑑のない書面での契約書というのは法律的には有効ですか?」という問いを学生たちになされました。有効だという学生は皆無。ところが、先生からは「実は双方が同意のもとであれば口約束でも立派に契約は成立する」ということでした。例えば、物を買う、電車を利用する、電気を使う、病院を利用する、学校に通う・・・というのもすべて契約になるというお話でした。これには学生たちも大変衝撃を受けたようでしたが、古賀先生のお話によると「契約を意識するのはトラブルになったときだけで、日常ではお互いが内容を理解し、納得してきちんと約束を守っているから契約を意識せず暮らしている」ということでした。ですから知らず知らずのうちに私たちは毎日契約を繰り返していることになるのです。
先生がおっしゃるように、学生たちには契約を意識せずに過ごせるように、つまりトラブルに巻き込まれないように学校生活を過ごしてほしいと願います。

実験棟での実験風景

今日の昼休みは模擬面接を行いました。本校では模擬面接をしてほしい先生を学生が選ぶことができるのですが、今日は有機テクノロジー学科のUさんからのご指名で私が担当することになりました。模擬面接では志望動機や長所や短所なども質問するのですが、質問の中で本校を選択した理由も質問をします。

彼女は本当は大学に進学したかったのですが、体験入学に2度も参加し、本校のことを十分に納得して本校に入学しました。実は私は彼女が体験入学に参加した時の面談担当だったので、実際のところ、消極的選択ではなかったのか?大学に行かなかったことを後悔はしていないか?ということは面談担当者としてこの1年間大変気になっていました。しかし、今日模擬面接という形ではありましたが、「高校の時の友人で大学に進学した子と話をしても、確かに大学は自由度は高いけど、実験の時間や内容を聞くと、断然本校の方が充実していることが良くわかったので、本校に進学して本当に良かったと思うし、大学への編入学も一切考えていない。むしろ今の知識と技術を早く企業で実践として発揮したい!」と力強い言葉を聞けて本当に良かったと安心しました。

本校では授業や実験を担当する専任講師が体験入学や学校見学の説明や面談を担当しますので、入学後は担任と同じくらいに面談担当をした専任講師はその学生のことが大変気になり、実は陰日向でそっと見守っています。この「温かさ」というのも本校の良さの一つで、私が大好きなところです。何はともあれ、面接試験が無事パスするように願っています。

byすくろーす