2009.06.28
今日は化学分析コース1年生の基礎化学実験を担当しました。今日の実験は前回自分たちで合成したアセチルサリチル酸(アスピリン)を確認し、定量しようという実験です。実験方法は薄層クロマトグラフィーおよび滴定操作によるものですが、これらはこの基礎化学実験で以前に行った実験の応用編です。ですから学生達も手慣れた操作で実験を進めていました。
特に滴定操作では、ビュレットの操作が不慣れであった前回と比べて格段の進歩がありました。後期に入れば定量分析実験でとことんビュレットを使用しますので、ここでのテクニック習得は後期につながる重要な実験となります。もちろんビュレットの扱いだけでなく反応終了点(終点)の見極めも大変重要です。終点近くになると、協同で実験している仲間から、あと一滴くらい、いやあと半滴と声援ともとれる声が掛けられていました。しかし必ず正確な滴定が行われるとは限らず、終点をオーバーしてしまうグループもちらほらと・・・。ここでへこたれないのが化学に魅了された学生達で、本領が発揮され、ちょうど終点を求め、しかも滴定値が誤差範囲内に収まるまで徹底的に滴定操作を繰り返していました。
入学してほぼ3ヶ月が経ちましたが、技量はとても3ヶ月前にはビーカーに触ったこともない学生とはとても思えません。これからも色々な実験が控えていますが、確実に自分のものにして、レベルアップしていってくれることでしょう。そのことを確信した実験でした。
by トトロ