2009.07.03
本日の一年生の実験は、何やら色の付いた溶液にセンサー(電極)を差し込んでメーターで何かを測定しています。
これは、「中和滴定」という実験で、溶液が酸性からアルカリ性に変化するときに色が変化する指示薬を入れて、反応を調べています。
同時に、溶液に差し込んでいるセンサー(電極)はその時の、溶液中の水素イオンの濃度(pH)を測定しているのです。
二ヶ月程前に行った同様の実験は、色の変化だけで反応を調べていましたが、今回はより高度な分析を行っています。
ピンク色の溶液は強い酸性で、徐々に水素イオンが少なくなると黄色に変化していきます。
これは溶液を少しずつ滴下して、色の変化と水素イオン濃度をメーターで記録するため、大変根気のいる実験です。
溶液を滴下する人、メーターを読む人、値を記録する人と協力し合って、実験に取り組んでいます。
また、一年生が始めて使用する機器のため、操作方法に戸惑って「先生、教えて下さい」とあちらこちらで質問が出るため、先生は実験室の間を飛び回って説明しています。
一年生はこのような実験を通して、データ採取方法、データ処理方法を学び、また一つ分析技術者に近づいたことでしょう。
byカイロ