2009.07.18
夏から秋にかけて、公害防止管理者や臭気判定士など化学に関するいろんな資格の試験が行われます。危険物の試験のように年数回あるものではなく、年に1度の試験なので、受験者には逃すことの出来ないシーズン到来です。
本校でもこれらの多くの資格について団体申込を受け付けています。今日は朝のCTで公害防止管理者の願書の必要部数の調査をしました。全員が受験するかはまだ分かりませんが、まず5名が受験するかどうか考えてみるということで願書を希望していました。
平日に仕事をしながら、しかも1年生でチャレンジしようとするそのチャレンジ精神はすごいなぁ、と改めて感心します。勉強の時間の捻出が難しいと思いますが頑張って欲しいですね。
今日は放課後に実験で使う溶液の調製方法について質問を受けました。
化学実験で使う溶液というと量をきっちり量ったり、危険な薬品をつかったり、濃度の計算も難しそうだし、すごく大変なイメージを持っている人も多いかも知れません。未経験者であれば、濃度の計算にも大変苦労するかもしれません。でも本校で3ヶ月化学を学んできた人達には、実は計算する力は結構身に付いているのです。
今日質問に来た学生も、濃度の計算で悩んでいました。ある溶液の濃度を25倍や50倍にする計算を考えいてて戸惑っているようでしたが、一度テキストのことは忘れてこれを「2倍に薄めるとき」または「2倍濃くするとき」はどうなるか考えてみるように質問してみるとスッと正しい答えが出てきました。
私が思うに、この学生は実はテキストに書いてあった数式に当てはめようとして、どこにどの数字を入れたらよいか分からなくなっていただけであって、薄めるとき・濃くするときにはどういう計算をすれば良いのか頭の奥底では理解できているのです。
この「2倍薄くする、2倍濃くするパターン」で計算方法に気づくことが出来れば、あとは25倍でも50倍でも計算は簡単です。その学生も正しく計算が出来るようになっていました。ちょっとダマされたような感じがするかもしれませんが、計算できたのは自分の力です。今後、自信を持って実験に取り組んでいって欲しいですね。
by ドラ一郎