2009.07.26
昨日は、日本三大祭りの一つ天神祭りが本宮を迎え、本校周辺はもの凄い人出でした。一夜明けた今日はいつも通りの静かな日曜日の朝を迎えましたが、昨日と同様朝から校舎周辺を綺麗にして一日のスタートを切りました。登校した学生達からは「昨日は早く帰れて良かった。先生が帰られる頃はどうでした。」と聞かれ、彼らも人出の凄さに改めて驚いたようです。
今日の化学分析コース2年生は、機器分析実験を行いました。ちょっと実験を覗いてみましたので、その様子をお届けします。今日行った実験は、赤外線吸収スペクトル分析法と高速液体クロマトグラフィーです。赤外線吸収スペクトル分析法の実験グループは、錠剤成形法(KBr法)とATR法という方法によって試料の構造解析を行っていました。この分析法で用いるフーリエ変換赤外分光装置は初めて実験する装置なので興味津々で指導のドラ一郎先生の説明を聞いていました。
写真は錠剤成形法で用いる試料とKBrの微粉末を均一に混合しているところです。これも案外難しいのですよ。
実験は試料を測定するだけで終わりではなく、測定によってえられた吸収スペクトルから試料の同定を行うところまで行います。この同定には授業で習ったことが活かされてきます。さて学生達はどの様に同定してレポートを提出してくるのでしょうか。授業の成果の見せ所ですね。
次に高速液体クロマトグラフィーの実験グループを覗いてみると、すでにサンプルはできあがっていました。この実験では市販ドリンク中のビタミンCの定量を行っていました。
サンプルは写真の手前から、レモンウォー○ー、C・Cレモ○、オロナミ○C、アセロラ○リンクです。
この装置は食品、医薬品、環境分野など幅広く使用されており、学生の中には職場で毎日使っている人もいました。日頃使っているので実験として面白くないのではと心配しましたが、先生の補助をしたり、他の学生に色々教えたりして活き活きと実験に取り組んでいました。何より、職場では聞けないことや教えてくれないことが学校の実験では学べ、質問できることが一番のようです。
初めて装置を使う人もそうでない人も、もっともっと力を付けていって欲しいものです。
by トトロ