2009.08.24
今日は各業界で活躍している卒業生がたまたま来校したのでそのお話。
一人目は今年の3月に卒業したY君で、彼は月のマークの花王に就職しました。今日はお休みということで学校付近に遊びに来たのでそのついでに学校に寄ってくれました。私は彼の卒業研究を担当していたので特に懐かしく、彼の仕事について話を聞きましたのでご紹介します。
※写真は左から、たまたま通りかかった生命バイオ分析学科2年生のS君と、卒業生のY君、そしてシトラス先生です。本校の玄関の階段は周期表になっているので、それぞれお気に入りの元素を指さしてもらっています。
彼は「製造」で就職しましたが、一般的に考えられる製造(製造ラインなど)ではなく、本校を卒業したことが生かせる「分析」の仕事を行っているということでした。具体的には製造された中間物質が、基準を満たしているかどうかを分析するお仕事ということで、製造といえども分析が大変重要な部分を占めており、学校で行ったことが大変役に立っているということでした。
同じ部署で働いている同期入社の人との違いは?という質問には、まず「技術力」が圧倒的に違うということを言っていました。他の学校から入社した人については、やったことのない実験も多く、仕事をなかなか一人で出来ないようですが、彼は実験方法さえ提示されれば、それを見て一人で仕事に取り掛かれるため、上司からも「こいつは特に教えなくてもすぐできる!」と認識されているとのことでした。しみじみ、学校で学んだことは企業で行っていることと同様で、卒業後そのまま生かせるんだなぁと思ったと語っていました。
さらに、本校のビジネス教育の一環として教えている「あること(マル秘)」については、その習慣が学生時代に出来ていたので、自分としては当たり前にできていることでも、同期の人にとっては特別なことのようで、技術力だけでなく、社会人としても他の同期の人よりも一歩、二歩、先を歩いていられるということでした。
後輩にひとことお願いします!という問いには、今はすることがたくさんあって大変かもしれないけど、企業に入社すると今頑張っていることがすべて役に立つので、将来の自分のために、今頑張ってください!ということでした。また、彼が現在「甲種危険物取扱者」や「環境計量士」などの資格を取るように上司から言われているので、在学中に取れる資格はできるだけ取っておくようにということでした。ちなみに、彼の会社では、取得資格によって手当がつき、お給料に反映されるということでした。これを読んでいる在校生の皆さん!夏休みの間にしっかりと資格取得の勉強をして下さいね。
さて、二人目は12期生なのでもう15年ほど前の卒業生Sさんです。環境分析の企業に勤務されており、後輩に求人を出すための訪問でした。Sさんは卒業しても本校のことをずっと気にかけ、卒業生で組織される「分友会」主催で毎年開催される同窓会(兼 在校生との交流会)にいつも参加しています。今年は新型インフルエンザの影響で中止になったので、とても残念がっていました。
卒業しても分析の現場でバリバリ活躍しつつ、後輩のことや学校のことを気にかけてくれる卒業生の存在は大変大きいなぁと思った一日でした。
byすくろーす