2009.09.20
今日の化学分析コースは1年生も2年生も午後から実験。2年生は卒業研究の第2回目です。
前回はガイダンスと下準備で1日費やしましたが、今日からどの班も本格的に実験を始めています。
おや?研究中に砂遊びやままごとをしているのかな?
いえいえ、そんな事はありません。これも卒業研究の作業の1つです。左の班は、土に含まれる有害物の抽出実験、右の班は野菜の中に含まれる金属元素の定量を行うために、それぞれ試料の調製を行っているところなのです。
研究というと難しそうな装置を使い、覚えられないような難しい名前の薬品を使ってするものだと思われがちですが、まだまだ我々の身の回りには未解明なことが沢山あります。あたりまえ、と思っている物事の中にも環境汚染や食品偽装を解明する大事なヒントが隠されています。
上の写真だけ見ると「楽しそうなことやってるなぁ」とだけ思われがちですが、彼らは真剣に卒業研究に取り組んでいます。写真を撮っているときも次の手順はどうするんだ等と班のメンバーと相談をしながら実験を進めていました。でも真剣に実験に取り組んでいるものの、やはりスコップで砂を掘り起こしているときには、少~し童心に返っていたようなのは見逃しませんでしたよ!!
これからも楽しみながら、でも真剣にそれぞれのテーマに取り組んで欲しいと思います。
1年生は定性分析実験の2回目。前回はガイダンスだったので、今日が初めての実験操作です。
今日の分析対象は「1族」に分類される元素。どの元素も塩酸で白い沈殿を生じるので、最初は見分けがつきません。しかしやはりそれぞれ性質が異なりますので、確認反応をしてみると、別のものだと判ります。
1年生達はうまく沈殿ができた・できない、確認反応ができた・うまくでない、などグループメンバーと相談しながら実験を進めていました。前期にあった基礎化学実験とはまた違った実験で、試薬や反応で出来た生成物が意外とカラフルなのため、みんな興味津々で実験していたようです。
この実験はたくさんの反応を使いますが、1日1日の内容をしっかりマスターしていってくださいね。
21日~23日は学校もお休みですので、ブログの更新はありません。24日の更新をお楽しみに。
by ドラ一郎