日本分析化学専門学校

今日は化学分析コース１年生、２年生ともに午後から実験でした。１年生は重量分析実験を行っていました。硫酸アンモニウム鉄(?)中の鉄の定量で、実験操作はさほど難しくないのですが、質量を計る実験なので、天秤で一定の誤差範囲内におさまるまで最低３回はバーナーで１５分強熱し冷却したときの質量を測定しなければなりません。３回の質量の差が0.3mgにならなければ、何度も繰り返さねばなりません。根気と慎重を要する実験です。見事どのグループも３回で誤差0.3mg以内におさえることが出来たようです。




２年生は卒業研究で、そろそろ本格的に始動し始めました。左下の写真は、リコペンに関する研究を行っているグループのオレイン酸に対する添加量を変えたリコペンの抗酸化作用を視覚的にとらえたものです。結構きれいですね。右下の写真は、土壌重金属処理を研究しているグループの土壌に含まれている重金属を振とう機を使って溶液中に溶出さているところです。なんと６時間も振とうさせています。




次の左下の写真は、光触媒に関する研究を行っているグループが、熱分析装置を操作しているところです。このような装置も既に実習済ですので難なく使いこなしていました。右下の写真は、サンプル溶液から金属イオンを溶媒抽出しているところです。それぞれのグループが今まで身につけてきた知識と技術を駆使して卒業研究に取りかかっています。本当に成果が楽しみです。




さて、今日はうれしいニュースがありました。本校が資格取得を推奨している国家資格の化学分析技能検定の合格発表があり、昨日受験者に通知が届きました。
なんと２年生のＳさん、Ｉさん、Ａさんが見事合格しました。Ｓさんは超難関の１級に合格、ＩさんとＡさんは２級に合格しました。２級といえども難関であることには違いありません。写真は１級合格のＳさん(左)と２級合格のＩさん(右)です。化学分析コースで同じ学年から３名もの合格者が在学中に出たのははじめてのことです。快挙といってもいいでしょう。


今日は公害防止管理者の試験日でもあります。本校生も多数受験しており、勿論、化学分析コースからも多くの学生が受験しています（そのため今日の実験は少々寂しかったです）。さて、何人の合格者が出てくるか今から非常に楽しみです。良い報告を待ってますよ～！

ｂｙ　トトロ