2009.10.10
今日は平成21年度第2回の土曜化学実験会が開催されました。
今回の実験会は、高校3年生が8名、高校の先生方が7名で、合計で15名で行われました。実験テーマは、酢酸ナトリウムという薬品を使って何回でも使うことができるカイロを作ってみる実験と、2種類の溶液を撹拌の有無によって溶液に色が付いたり消えたりする時計反応の実験を行いました。
まず、こちらの写真は、せんぱい先生が担当された色が付いたり消えたりする時計反応の実験です。参加された高校3年生の皆さんは、普段に実験をする機会がないということで、実験がうまく行くかどうか、ちょっと緊張気味に操作していました。せんぱい先生の説明に従って操作を行い、撹拌を行うと、ご覧の通り色が変わり、実験は大成功!!参加された高校3年生の皆さんは、「おぉぉ~!!!」と驚きの声を出されていました。
さて、こちらの写真は、酢酸ナトリウムでカイロを作っている様子の一部になります。
加熱しながら酢酸ナトリウムの過飽和溶液を作成し、その溶液を室温まで冷まして、酢酸ナトリウムの過冷却溶液をを作ります。その過冷却溶液に強い衝撃を与えると、溶液がパキパキパキッと固まる(結晶化)と同時に、発熱が起こります。この発熱が、カイロの熱になるということになります。ちなみに、市販のカイロは一度しか使えませんが、この酢酸ナトリウムのカイロは、固まったものを温めてもう一度液状にし、それを再び冷却させることでもう一度カイロとして使うことができます(ちなみに、上記の写真2枚は加熱しながら酢酸ナトリウム溶液を作っている様子です)。
実際に過冷却溶液に衝撃を与えて、溶液がパキパキッと固まりながら発熱する瞬間を目の当たりにされた先生方からは「おぉぉぉ~!!!」と感嘆の声が出ておりました。
果たして、今日の実験で何回「おぉぉ~!!!」という声が起こったか、ということを考えると、実験を担当させてもらった私は、何だかとても嬉しくなりました。このような実験会がキッカケとなって、特に若い学生の方が化学に興味を持っていただくことを願うばかりです。
さて、少し先お話になりますが、第3回の土曜化学実験会が11月21日(土)に「踊るボンド」と「BB弾でアクセサリー」の実験テーマで行われます。現在、参加お申し込み受付中です。是非、ご参加下さい。
土曜化学実験会HP
https://www.bunseki.ac.jp/saturday-labo.html
日本分析化学専門学校 「土曜化学実験会」係
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by ボヤッキー