2009.10.17
化学分析コースは、後期に入って1年生が定量分析実験、定性分析実験の2実験が行われ、前期より実験数が増えています。その為、2年生の実験と同じ日に実施する日が大幅に増えました。今日も1年生、2年生とも午後からは実験でした。1年生の定量分析実験はオキシン塩としてアルミニウムを重量分析する実験です。ご覧のようにきれいな黄色い沈殿ができ、ガラスろ過器でろ過し、ろ過器ごと重量を計測して定量します。重量分析は定量分析の中でも多くの手順と時間がかかるのですが、唯一質量を直接測定する方法で、重要な分析実験なのです。
ただ、重量が安定するまで時間がかかるので、時間をもてあましぎみかと思いきや、その時間を先生への質問と疑問点についての話し合いの時間に使っていました。時間の有効利用が上手くなってきましたね。
2年生は卒業研究で、写真は可視光応答光触媒を研究しているグループが光触媒の入った溶液に可視光をあてて有機物の分解の程度を調べる実験を行っているところです。有機物の代表としてメチレンブルーを使用していますので、非常に綺麗ですね。
もう1グループは、土壌中の重金属を強磁性体であるフェライト化することで土壌中に非常に安定した状態で溶出しないようにできないかを検討している実験をしており、写真は重金属を含んだ土壌をフェライト化しているところです。どす黒い色ですが、このあと磁石を近づけると土壌が磁石に吸い寄せられるのが確認できました。グループのメンバーは初めてみる現象なので、驚きいっぱいでした。
その他のグループも着々と実験を進行しており、中間報告ではどの様な結果が出ていくのか楽しみです。
皆さん。実験は必ずしも思い通りにはいきませんので、そうなっても落胆や焦りを持たず、しっかり目標に向かって進めていった下さいね。
by トトロ
今日は20期生のOBOGが久々に学校を訪問してくれました。かつて同級生だった二人は今では結婚しお子さんまでおり、親子3人で懐かしの学校に来てくれたのです。彼らが在校していた当時には、まだ講義棟はなかったので講義棟を案内すると、すごくキレイで見晴らしも良く教室も広いことに感嘆していました。実験棟の方は、彼らが居たときとあまり変わりがないようで、懐かしそうに思い出を語ってくれました。
今日来てくれたOBのI君は、現在湿布薬などを作るメーカーに勤めており、自分の開発した商品を「先生達でこれ使ってください」とお土産に持ってきてくれました。昨日のスポーツ大会で筋肉痛を起こしていた私たちにとっては「昨日スポーツ大会って知ってて持ってきたの?」と思いたくなるほど、ナイスタイミングなお土産でした。有り難く使わせてもらいたいと思います。
しかし、卒業後数年で自分が開発した商品が世の中に出ていると聞くと、改めて本校の卒業生はすごいなぁと思いました。I君の今後の更なる活躍を期待したいと思います。
by ドラ一郎