2009.12.04
本日は1年生の生命バイオ分析学科、医療からだ高度分析学科の機器分析化学実験が行われました。私が担当するのは高速液体クロマトグラフィー。この機器は液体の中にどんな成分がどれだけ含まれているかを調べることができます。例えば、オレンジジュースなどの飲み物の中にビタミンCがどれだけ入っているか調べることができます。
それではさっそく実験開始。今日はビタミンB1の量の測定を行いました。試料の調製は前期から何回も行ってきているので、もう手慣れた様子です。写真を撮ろうとすると、ご覧の様子(笑)。リラックスして楽しみながら実験をしているようです。
試料の調製が終わったら機器で測定します。高速液体クロマトグラフィーで使用する器具はこの写真に写っているものです。
この注射器は分析化学の世界ではシリンジと呼びます。注射器(シリンジ)を使用するなんでなんだか医者になった気分ですね。
このシリンジに測定したい試料をはかり取り、機器に打ち込みます。打ち込み口が針の太さぐらいしかないので最初はなかなか手が震えて時間がかかっていましたが、回数を重ねる毎に慣れてきたようです。
測定が終了したらデータを印刷し、そのデータを元にデータ処理を行います。実験はただ測定するだけでなく、このようにデータ処理を行うことが重要なのです。
授業で機器の説明を聞くだけでなく実際に使うことでさらに理解度を深めることができるのです。はじめのうちはなかなか難しいかもしれませんが、将来就職した際は、機器分析は欠かせないものですので今のうちにしっかり身につけておきましょうね。
byシトラス