2010.03.01
大阪府専修学校各種学校連合会主催の大阪版「職業アセスメント・プログラム」モデル事業のフェーズ3として、「高校生が専修学校の職業教育を体験する事業」の一環で、昨年は初芝立命館高校の1年生の中で「化学・バイオ・環境」分野を希望する生徒さんを本校で受け入れ、講演と実験を行いました。今日は同じ目的で、興國高校の1年生にアビー先生と一緒に出張授業をしてきました。
まずは私から「化学・バイオ・環境」分野の職業紹介講演をしました。折角なんで、今日お話しした内容を少しだけご紹介しますね。
普通専門学校を卒業した後の職業というと、ある特定の業界・・・例えば美容師であれば美容院に勤務など・・・に携わることを想像されると思います。しかし本校では「分析化学者」という大変ピンポイントな職業でありながら、実は大変いろんな業界で活躍することが出来るのです。それは、分析化学がすべての根底にあるから。ではその活躍の業界を本校の卒業生を例にご紹介しましょう!
例えば・・・大日本住友製薬(株)で医薬品の開発を行っている者、大関(株)で日本酒の品質管理に携わっている者、旭化成(株)で暮らしに関わる製品開発を行っている者、大阪血清微生物研究所(株)で臨床検査を行っている者、花王(株)で化粧品やシャンプーの検査分析を行っている者、丸大食品(株)でハムやウインナーの栄養成分を測定している者、パナソニック電工(株)で住環境に関する材料分析を行っている者、住友精密工業(株)で宇宙航空機などの材料試験に携わっている者、(財)環境管理技術センターで公共河川の水質分析を行っている者などなど・・・
ここに挙げた卒業生の活躍はほんの一部ですが、それだけでも仕事のバラエティが豊かであることをご理解いただけると思います。
また講演終了後は、アビー先生による「分析化学を使った手品実験」を行いました。この実験では、それまで静かに講演を聴いていた生徒さん達も一変し、かなり盛り上がってくれました。
時間的にはたった1時間でしたが、最後にとったアンケートでは「分析化学を学んだ後の進路の多さに驚いた」「実験が楽しかった」「色がいきなり変わってビックリした!」など、かなり印象に残ったようで、化学の楽しさを実感しつつ、それを仕事に出来る楽しさを理解してもらえたようでした。
byすくろーす