2010.03.08
先日のブログにも書かれていましたが、春休みを利用して分析機器の点検を行っています。
本日、私カイロが点検を行っている装置は、FT-IR(フーリエ変換型赤外分光器)の付属装置で、
ATR(全反射吸収法)と呼ばれているものです。
FT-IRは有機物の構造解析に使用されますが、ATRは有機物の表面(数μm程度)を測定する装置です。
有機物を扱う化学系の会社(医薬、食品、化学等)では必須の装置です。
例えば、フィルムの表面に塗布されている微量の有機物の同定・解析に利用されます。
ピンク色に見えるプリズムにサンプル(フィルムなど)を密着させて測定します。
鏡(ミラー)を組み合わせて、光の入射角度が正確に調整してあります。
この入射角度が少しでもずれていると、測定が出来ませんので、かなりデリケートな装置です。
4月から学生達を迎える前に、装置をベストな状態にしておきます。
by カイロ