2010.05.19
ここでも何度かご紹介しているように、本校を巣立った卒業生達は、よく本校に遊びに来てくれます。卒業生の元気な顔を見て、活躍の様子を直接聞けることは私たち教員にとってとても嬉しいことです。そして、今日も卒業生が遊びに来てくれました。何と赤ちゃんを連れて!(写真左が卒業生のTさんです。)
彼女、Tさんはこの春卒業したばかりであり、在学中に結婚・妊娠、そして卒業式直後に無事出産したということで、今日は赤ちゃんの顔を見せに来てくれたのでした。在学中に担任をしていたのは、私アビーであり、結婚・妊娠の連絡を受けてから、どんどんお腹が大きくなるのを間近で見てきました。卒業前には2年間の集大成である卒業研究が実施されましたが、はち切れそうな大きなお腹を抱えながらしっかりと研究を行い、そして卒業研究発表会という大舞台で堂々と研究成果を発表しました。その一瞬一瞬を、この赤ちゃんはお腹の中から見守っていたわけです。(写真は在学中のTさんの実験風景。お腹が大きい中、良く頑張っていました。)
担任の特権として(?)今日は赤ちゃんをたくさん抱かせてもらいました。あの時の赤ちゃんが今ここに、と思うと何とも感慨深いものです。彼女を支えてきた他の教員や事務の方、そして親交のあった後輩たちも代わる代わる彼女に出産のお祝いを口にし、今日の来校を心から喜んでいました。
彼女は入学前「医療に貢献できる分析化学者になりたい!」と強い思いを話してくれていました。母親になった今、今後はどうする?と訊ねたところ、「子育てが落ち着いたら、分析化学者として社会でもちろん活躍しますよ!」ときっぱりと宣言していました。思えば在学中、弱音も吐かずに頑張ってきたのは「分析化学者になりたい」という明確な夢があったからこそです。子育て中は分析化学者としての活躍はしばらくお休みですが、いつか本校で身に付けた技術を活かし、現場にデビューしてくれることだと思います。
by アビー