2010.06.13
近畿地方は、今日梅雨入りとなりました。大阪も朝から雨が降り続いて、本当にうっとうしいですね。但し、気温が低かったのがせめてもの救いでした。明日からはむしむしするそうです。
さて化学分析コースは両学年とも実験日でしたが、2年生は機器分析実験のガイダンスを行っていました。1年生は、前回アセチルサリチル酸(アスピリン)の合成実験を行い、今日はその合成したアセチルサリチル酸の純度を測定する実験を行いました。
写真のように真っ白な塊状のものが学生達が合成したアセチルサリチル酸です。この純度測定を塩酸を使った逆滴定法を用いて行ったわけですが、先に行った食酢の酸度測定のように単純な中和滴定なら試料に指示薬を加え無色透明の溶液が薄い赤色に着色するまで滴定すればよいのですが、今回はその逆で、赤く着色した溶液が無色透明になるまで滴定します。実は有色から無色になる点の判断は非常に難しいのです。しかし各グループともしっかりした操作を行って、ほぼ同じ滴定値を得ることができました。操作技術に湿り気はなく、確実に上達しているのが側で見ていて判断できます。これからどんどん高度な分析を行っても正確な値を求めてくれるものと思います。
そして更に嬉しいのは、学生達が楽しみながら実験をしていることでした。これは上達する秘訣でもあります。空はどんよりしていても、こころはいつも快晴で実験に臨んでくださいね。(そんな心配は無用かも知れません)
by トトロ