2010.06.21
日本全国が梅雨入りしており(沖縄は梅雨明けしていますが)ぐずついた天気が続いていますね。そんな日が続く中、本校の1年生資源分析化学科と有機テクノロジー学科の基礎化学実験は、今日から4回に渡って新しい実験テーマに取り組みます。
その1回目ですが、実験テーマは「酸-塩基抽出」です。
皆さんは「抽出」という言葉をご存知ですか?「抽出」とは、目的とする成分を化学的な方法を用いて取りだすことです。今回は、有機溶剤(油)の中に溶け込んでいる4つの物質を酸性の水溶液、または塩基性の水溶液にそれぞれ溶かしこんで、有機溶剤(油)の中から取り出す = 抽出 するということを行っていきます。
さて、では「抽出」とはどのように行っていくかと言いますと、何やら黄色い液体が入った見慣れないガラス器具を持った学生がいますが、このガラス器具を使って抽出を行ってきます。名前を「分液ろうと」といいます。この「分液ろうと」の中に、有機溶剤(油)と酸性または塩基性の水溶液を入れて、手でしっかりと持って振ります。この振るという操作で、有機溶剤(油)の中から目的物質を抽出していくのです。
決められた実験手順どおりに実験を行っていき、学生たちは4つの物質をそれぞれ抽出できていたようです!!
ちなみに、この「分液ろう」とですが、今回の実験で使ったものは小さいサイズで容量が100mlものから大きいものまで種類があります。「これくらい大きい分液ろうともあるよー」と私が言うと「わぁー、すごーい。けど、振るのが大変そう・・・」と言っていました。
有機テクノロジー学科の皆さんは、2年生になったらこの大きい「分液ろうと」を使って実験をしていくことになりますので、それまでは、ちょっと小さめの「分液ろうと」で基礎技術をしっかり身に付けていきましょう!
by ボヤッキー