2010.08.20
本校では、中学校や高校の先生方から生徒に実験を教えてほしいという依頼が毎年何件かありますが、今年度は6月~9月まで連続でいろんな学校から依頼が舞い込んでおります。そして8月は、枚方市立長尾中学校。今日はその予備実験を行いました。実験テーマは発熱反応と吸熱反応の2つです。
まずは、発熱反応の実験で、チャック袋で即席カイロを作りました。このカイロ作りはとっても簡単で、鉄粉と活性炭と塩水を混ぜるだけで、あったかいカイロができるのです。近くにいたポテト先生に手作りカイロを渡したところ、次のような表情に・・・。
ほんとに?と思われるかもしれませんが、実際に温度計で温度を測ると約40℃もありました。ポテト先生の表情は本当だったんですね。
そして次に行ったのは、吸熱反応の実験。これもとっても簡単にできる実験で、身近にある食品を混ぜるだけ。瞬間的にひんやりとしたチャック袋ができます。
上の写真にあるもののどれかとどれかを組み合わせて少しの水と一緒に混ぜれば、吸熱反応を起こします。そしてこの反応は吸熱するとともに、急激に発泡しますので、チャック袋に入れると、ぷっくりと膨らんで今にも破裂しそうになります。
このぷっくりと膨れた状態で温度を測れなかったので、今度はアビー先生にお願いして、顔で表現していただきました。このリアクションでひんやり感を感じ取っていただければと思います。中学生もこのHOTでCOOLな実験を、本校の先生方のように楽しんでくれたらいいのですが・・・(笑)。
8月31日(火)のこのブログでご報告しますのでお楽しみに!
<中学生と言えば、先日アビー先生の日記で大阪中学生サマーセミナーで多くの中学生が本校で実験を行っている様子について報告がありました。
http://d.hatena.ne.jp/bunseki/20100809
その際に日経新聞の方が取材に来ておられ、今日の日経新聞夕刊に「専門学校と連携・職への意識養う」というタイトルで大阪府の中・高生に仕事体験学習を行っていることや、職業教育の重要性とともにほんの少しですが紹介されました。ご家庭に日経新聞がある方は是非チェックしてみてくださいね。
さてさて、「職への意識を養う」と言えば、本校では分析化学が役立っている現場を学生に見学させることで、今の授業や実験が働く上でどれくらい重要であるかということを理解させたり、卒業生が働いてる姿を見てモチベーションをアップにつなげたり、そもそも働くということはどういうことかということを考えさせたりしています。卒業までに6回この見学会があるのですが、最終回はいつも「大阪企業家ミュージアム(http://www.kigyoka.jp/)」というところに行っています。このミュージアムでは、大阪から生まれた数多くの優れた企業家たちの高い志、英知がたくさん紹介されているので、「働く」ということの素晴らしさを学生にも理解させる目的で見学に行っています。先日、この企業家ミュージアムの方が来校され、「日本分析化学専門学校の学生さんは、見学態度が秀逸で、他の学校の学生の比ではない」とお褒めの言葉を頂けたのです。これは、本当に嬉しい出来事でした。本校では、常々単に「分析化学」だけができるのではなく、「人間力」もしっかりと身につけることが大切だということを、指導しています。今後も実社会に出て十分通用する人間力を持った分析化学者の育成に励みたいと思った嬉しいニュースでした。(写真は今年度企業家ミュージアムを見学した際のものです。)
byすくろーす