2010.08.27
下の写真の実験室いっぱいに並べられた実験器具はいったいなんでしょう。実は8月29日(日)に本校で実施される化学分析技能検定の実技試験用にセッティングされた器具や試薬です。
本校はその化学分析技能検定の実技試験の指定会場となっており、バッテン先生やボヤッキー先生そして私トトロが、受検生が公正に受検できるよう細心の注意を払って準備を行いました。
技能検定は、労働者の技能を一定の基準により検定し、国として証明する国家検定制度のことです。化学分析技能検定はその検定試験の一つで、分析化学関連の国家資格としては、唯一、実技試験が行われる資格です。
毎年も一般の受検者に混じって、本校を今春卒業した卒業生が数名この試験を受検します。本校を卒業すると化学分析技能検定の受検資格としての実務経験が免除になりますので、卒業すると直ぐに受検できるわけです。
化学分析技能検定の実技試験は定性分析と定量分析の2つの実技試験が行われます。定性分析の実技試験は、試料溶液中に含まれている数種類の金属イオンを検出する試験で、定量分析の実技試験は、試料溶液中の物質の量を滴定操作によって求める試験です。定性分析では数多くの試薬を使用しますので、検出のための操作手順や使用試薬、反応後の化学変化を十分熟知しておく必要があります。また定量分析では、しっかりとした溶液の計り取りや滴定操作が要求されます。
これらを満たして初めて合格するわけですから、化学分析のための知識や技術がしっかり身に付いている必要があります。
さて、今年の試験では本校卒業生を含め何人の方が合格するでしょうか。一人でも多くの方が合格するよう祈念しています。頑張ってください!!
by トトロ