2010.09.05
今日も化学分析コースは午後からは1年生も2年生も実験です。
前期に比べ後期は実験の割り当て時間が多いので、土日ともに実験がある週がけっこうあります。技術を習得したい学生たちにとっては待ちに待っていた時期がやってきたわけです。
1年生は昨日の定性分析実験に代わって、定量分析実験です。今日の実験内容は重量分析で、鉄を含む溶液から鉄を沈殿にして取り出して含有量を測定する、というものです。
「何が入っているかを調べる定性分析」と、「どれだけ入っているかを調べる定量分析」ではぜんぜん違う実験のように思えますが、実はあちこちで共通するところがあります。例えば今日の操作の一番最後で塩化バリウムという試薬を使うのですが、定性分析のテキストをよく読んでもらうとなぜそこでバリウムが必要だったか分かります。学生たちに「定性分析の実験のバリウムのところ、覚えてますか?」と質問しながら実験をしていましたが、自信をもって正解を答える学生もおり、しっかり予習・復習してるなぁ、と感じました。
2年生は昨日に引き続き、卒業研究の日です。
私の担当している日本酒の分析チームは昨日に引き続き、糖の含有量を調べています。
調べたい項目はたくさんありますが、少ない人数で限られた時間で実験を行うので、なかなか思うようにははかどりませんが、それでも毎週着実に前に進みつつあります。
開封前後でどのような変化が見られるか、どの程度変化するか、手探りで始めた実験ですが、思ったより変化も見られ、最終的に興味深い結果が導けそうな予感がしています。
グループでは土日に実験するだけでなく、祝日を利用して実際に酒造メーカーに見学に行ったりすることも検討しているようです。
平日働きながら土日に卒業研究を行ない、さらにプラスアルファを求める姿勢には感心させられますね。彼女たちと実験を進めていくことが本当に私も楽しくて仕方がありません。私も負けないように頑張らねば。
by ドラ一郎
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