2010.09.21
後期のカリキュラムがスタートして一週間。夏休み中に充分英気を養った学生たちにとっては、今週は祝日が二日入り、いくらか調子が狂うかもしれませんね。とはいえ、今日の実験棟は学生と教員が慌ただしく動いて、それぞれの課題に取り組んでいました。
後期の二年生は、週二日間、卒業研究に没頭します。本日は資源分析学科と有機テクノロジー学科の学生の番です。五、六人でチームを作って、1つのテーマに取り組んでいきます。新しい装置を自信満々に使う学生や、使い慣れた器具でテキパキと仕事を進める学生。張り切っている様子がダイレクトに伝わってきます。
一方、一年生の生命バイオ分析学科と医療からだ高度分析学科は、機器分析実験が本格的にスタートしました。早速、それぞれの先生について、分析装置の使い方を聞きつつ、実験の準備をしていました。
どの学生の表情も実に真剣です。
本校の場合、一年生と二年生の実験室がきれいに分かれているわけではありません。少しだけ緊張しながら装置を扱う一年生の隣で、我が庭のように(?)実験に勤しむ二年生の姿が、しばしば見られます。つまり、一年生にとっては、お手本となる二年生の振る舞いを「生きた教材」として常に間近で見ることができるわけです。まさに「百聞は一見に如かず」と言えます。
そして、二年生にとっても、一年生の学ぶ姿はまさしく「原点」です。ちょうど一年前は彼らもおっかなびっくり(失礼!)実験をしていたわけですからね。その原点である一年生を前に、二年生は凛とした態度で実験をするのが自然な姿になるでしょう。社会に出て、いつか部下を持つようになったとき、こういう立ち振る舞いが部下を育てる助けになるのかもしれません。
教員と学生の関係だけではなく、学生同士の関係、二年生と一年生の関係。これからも注意して観察し、陰ながらサポートしたいと思っています。
by しめじ
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