2010.09.28
今日は一年生の企業見学会の引率を担当しました。
企業見学会とは、様々な企業を訪問し、自分たちが目指す分析化学者がどのような現場で活躍しているかを見せていただくものです。
訪問する企業には、卒業生が働いていることも多く、学生たちはその先輩達の活躍っぷりを目の当たりにし、「自分もこうなりたい」と夢を膨らませたり、「こうなるために頑張ろう!」と士気を高めたりすることができます。
さて、今日見学させていただいたのは、4つの企業であり、食品や大気、香料、地下水、包装用フィルムなど様々な分野において活躍しているプロの分析化学者のお話をお伺いすることが出来ました。
学生たちは、自分が希望する企業を訪問させていただくのですが、私が引率したのは、住友精密工業株式会社。
この企業では、航空宇宙機器(飛行機やスペースシャトル)の部品を製造していたりしています。学生たちはそれらの製造現場を間近に見学させて頂きました。
↑見学用の帽子をかぶり、工場内での騒音に対処するためのイヤホンの動作確認をしています。残念ながら、工場内の製品は守秘義務があるので、工場内での撮影は出来ませんでした。
また、この企業では本校の卒業生も2名お世話になっています。今日はそのうちの1名の卒業生が、学生たちの前で自分が行っている業務の説明をしてくれました。彼が毎日しているのは作業環境測定で、工場で働く人々が安全で働けるように工場内の空気に含まれる物質の分析やまた、企業の社会的信頼を守るために工場から出る水質の安全性を分析しています。(ちなみにもう一人の卒業生は現在飛行機の部品作りに携わっています。)
彼が本日見学した学生に最後に伝えたのは、「もっと学校で勉強をしていれば良かった」とのことでした。「本校で学ぶことは企業で役に立つことなので、今を大切にしてしっかりと勉強をして下さい」とも言い加えていました。
↑26期卒業のH君が後輩たちの質問に答えています。
今日、見学させて頂いた学生たちは先輩に社会に出るために必要なことをたくさん質問をしていました。
分析化学者としての具体的なビジョンを手に入れた学生たちは、いつもより一層やる気がみなぎっているように感じられました。先輩達に続けるよう、これからも頑張って夢をかなえてほしいと思います。
by バッテン