2010.10.04
皆さんは、専門学校での先輩後輩の繋がりは、どのようなものだと想像されますか?最短2年で分析化学者を目指す学校ですから、お互いの顔も知る暇もなく、その存在すらほとんど意識しない希薄な関係、とは思っていないでしょうか?正直言って、大学を経験したことのある私アビーは、大学在学中、ほとんど先輩の背中を意識したことはありませんでした。
しかし、本校では違います。先輩の頑張りがそのまま後輩たちに引きつかがれ、それをもとに頑張った後輩たちの頑張りがさらに後輩へ・・・とまるでリレーのように実績が引き継がれていくため、学生は常に先輩をお手本として、成長することができるのです。その例を今日はちょっとご紹介します。
写真は2年生の生命バイオ分析学科の卒業研究の様子です。
学生たちは思い思いの研究テーマに取り組んでいますが、写真の彼女が行っているのは、「コレステロールをお腹から取り除いてくれるダイエットに使える乳酸菌の探索」というものですが、この研究は実は去年も他の学生も行っていたものでした。彼女達の研究チームは、今日とても綺麗なデータを打ち出していましたが、これは先輩たちが試行錯誤を重ねた実験系をなぞったものでした。実はこの実験方法を編み出すまでに、先輩達は大変な苦労をしたのでした。(その様子はこちらをご覧ください。)彼女たちは「ありがたいなー。先輩たちすごいなー」と言いつつ、その思いと技術を引き継ぎ、今年度その方法を使って大発見をすべく、日々研究に取り組んでいます。
また、下の写真の研究チームも、先輩たちの研究を引き継いだそうですが、現在さらに良い実験方法を模索中だそうです。指導に当たっているすくろーす先生も「後輩たちに良い結果を残せるかどうかは、彼らの頑張り次第」と大きな期待を寄せておられるようです。
他の実験室では1年生が分析機器の使い方を勉強中。彼らも今の先輩達の思いと技術をしっかり引き継ぐべく、今着々と準備中なのです。
真剣な表情で実験に取り組んでいるのは生命バイオ分析学科のW君。
彼は先日、希望の求人企業に内定をいただき、今は喜びの真っ盛りにいる状態です。実は彼は、採用試験の際に、「真面目で、面倒見が良い」という人間的魅力や、「カリキュラムが当社の業務内容直結している」という点で、大変高い評価をいただきました。そして、それだけではとどまらず、その採用担当者の方が、グループ会社の採用担当の方に「採用するなら日本分析化学専門学校の学生がいいですよ」とご推薦いただいたために、新しく求人を頂けることになったそうです。今回はクラスメイトに対する求人の獲得ということになりますが、このような一人ひとりの評価が学校全体の評価に繋がり、毎年たくさんいただいている求人企業に繋がっているのです。
日々の頑張りが自分の成長だけではなく、後輩にもつながる、そう実感していることが、本校の学生はいつも頑張れる秘訣なのかもしれないですね。
byアビー
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