2010.10.30
朝の出勤時、天満橋を強めの風が吹きつけ、台風が近いと肌で感じました。しかし、それ以上天候は悪化しませんでした。京阪神地方は、穏やかな土曜日を迎えることになったようです。
そんな今日、本校では、特定非営利活動法人 全国環境専門家登録機構が主催する「化学実験技能検定」の学科試験(準2級、3級、準3級)が実施されました。受検者のほとんどが本校の一年生です。試験開始二十分前には全員が着席し、テキストの最終チェックに余念がありませんでした。分析化学の知識と実践力が試される内容の試験となっております。試験中は紙の上を鉛筆の走る音が重なり、試験会場の教室には程よい緊張感が漂っていました。
1年生命バイオ分析学科のWさん(左)とKさん(右)も、今日の検定を受けました。試験終了後には、「難しかった〜」とか「昨日勉強したところが出たよ!」といった具合に、明るく報告(?)してくれました。なぜ今回受検したのかを二人に尋ねてみたところ、Wさんは「資格を少しずつ増やしていきたい」と同時に「文系出身の私が、半年でどこまで化学の知識を身に付けられたか、確かめたかった」と答えてくれました。Kさんも「今まで勉強したことが確認できるのと、これから実験で学ぶ分野をあらかじめ知っておこうと思ったから」と動機を語ってくれました。
私が感心したのは、二人とも自分の立っている位置を冷静に見つめた上で、今後の勉強や実験を進めようと意図している点です。大事なことですよね。自分の成長を確認できるという点でも、現状を把握するのは大切だと思います。そして、それをしっかり実行できるのは、彼女たちの向上心が高いためだと感じました。
一年半後、どこまで逞しくなるのか、今から楽しみです。私たち教員も、しっかりとサポートしていきたいと改めて決意した次第です。
by しめじ