2011.02.10
・廃油でろうそくができる!環境保護の第一歩を化学の力で!
連休前の今日も多くの学生が卒業研究、就職活動のために学校に登校していました。まだまだ寒い日が続きますが、本校の中は熱気いっぱいです。その中で、実験室を使用している学生たちが...。ちょっと覗いてみると...。
彼女たちは本校の「環境委員会」のメンバーです。以前のブログで「キャンドルナイト」の話があったと思います。(その時のブログはこちら→https://www.bunseki.ac.jp/teacher_blog/2011/01/post-6438.html
)
専門学校が色々なアートキャンドルを出し合うイベントに、本校も「廃油から作るろうそく」で参画しようという試み。今日はその予備実験の日でした。
自分たちで「ろうそく」の材料を持ち寄って、いざ実験開始!
廃油を固めるのは、市販されている廃油凝固剤。凝固剤の主成分は「脂肪酸」という物質です。脂肪酸とは、天然の油脂に含まれる成分で、リノール酸とかオレイン酸って、なんとなく聞いたことがありませんか?また頭の働きを活性化させるとして一昔前に話題となったDHAもその一種です。体の健康維持にも必要な成分であり、言いかえれば「油」の成分の一つです。つまり、廃油凝固剤は、「油」で廃油を固めている、ということになります。化学の不思議な力を上手く利用した一例なのです。
クレヨンを細かく削って加熱された廃油に溶かし、そこへ廃油凝固剤を加えることで、鮮やかなアートキャンドルの出来上がり!
さらにバニラの甘い香りの素となる成分・バニリンを廃油に混ぜると...、あまーい香りのするアロマキャンドルに。実験室の中は甘い香りに包まれ、試行錯誤を繰り返していくうちに、廃油から作られたとは思えない出来栄えに。
廃油からキャンドルを作ることができた環境委員会のメンバー。「キャンドルナイト」への参画も現実味を帯びてきました。廃油から生まれ変わったカラフルなアロマキャンドルが大阪の街に出現すれば、必ず環境啓発に繋がるでしょう。化学で環境を守る、そのための更なる一歩を今日踏み出しました。
2月11日(金)は祝日(建国記念日)のため学校はお休みです。次回は2月12日(土)の更新です。
byあおひげ
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