せんせのブログ

チャレンジ精神と伝統

2011.02.20

うす曇ながら暖かさを感じる今日、化学分析コースの1年生は、定性分析実験の最終日を迎えました。内容は前回に続いて実技試験です。5金属イオンを含む未知試料から、その金属イオンを検出する試験です。さすがに最終回ともなると全員全金属イオンを絶対に検出してやろうとの意気込みにあふれていました。その意気込み通り、ほとんどの学生が4金属イオンは検出しており、当然5金属イオンすべてを検出した学生も続出でした。最初は出来るかどうか不安だったのが試験を重ねるごとに力がついてきて、全部検出できなった学生は、「悔しい!あと1個なのに。どこをミスしたのかな?もう一回チャレンジしたい!」とまだまだ満足していない様子でした。N君に至っては「試験時間がまだ残っていますし、試料も残っているので検出できなかった1個を時間内に確認実験させてください」と申し出るほどでした。皆、定性分析の魅力に取り付かれたようですね。


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そんな実技試験の合間にSさんが「先生。私中級バイオの試験合格していました」と報告してくれました。1年生のSさんにとって、まだ勉強していないバイオ関係の試験にチャレンジすることは大変だったと思いますが、コツコツと試験勉強を行ってきたことが合格につながったとのことでした。次は臭気判定士や公害防止管理者の資格取得を目指して頑張りますと意欲満々でした。私たちも全面的にバックアップしますよ。どんどんチャレンジしてくださいね。

さて化学分析コースの2年生は、今日が卒業論文の提出日でした。本校での授業実験の集大成である卒業論文を全班無事提出を完了しました。提出を終えた学生達は一様にチャレンジし続けてきた大きな仕事を成し遂げた安堵感で満ちあふれており、Kさんは「これで思い残すことなく卒業できます」と喜んでいました。来週で本年度の授業は終了です。本当に皆さんお疲れさまでした。


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道頓堀川水質調査3日目を迎えて・・・

今日も道頓堀川の水質調査の実験が行われました。今日は昨日サンプリングした河川水中の細菌数の測定で、一般細菌や大腸菌の数の測定を行いました。ごらんの写真のように培地に繁殖した大腸菌などのコロニー数をカウントしました。まだ前回のデータとの比較は行っていませんが、この菌の繁殖度合いを見ると、とても遊泳しようという気にはなれません。測定にあたった学生たちも「すごい!」の一言でした。


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ここでも昨日に続いて2年生は、1年生に後を引き継いで調査を実施してもらうために、懇切丁寧に指導を行っていました。またデータ処理にあたっては、特に指導したわけでもなく、2年生のW君が教室でデータの処理方法について黒板を使って説明して、しっかりと引き継ぎを行っていました。このようにして次の後輩へ伝統が引き継がれているのです。
これを見ていると道頓堀川水質調査は次の年度も環境委員会の手でしっかりと行われることを確信しました。

by トトロ