2011.02.26
化学分析コースも今年度は残すところあと2日。今日の1年生は定量分析実験の締めくくりで、レポート日でした。
レポート日はその日にレポートをする日ではなく、これまでにみんなが平日に仕事が終わってからコツコツと仕上げてきたレポートを添削したものを返却し、手直しをする日です。M木先生と私で赤ペン先生のように赤入れをしたレポートを返却し、みんなに共通して言える注意点、個別の注意点などを伝えた後、それぞれ自分の不備を直していきます。
実験テキストに計算方法などはしっかり書いてあるので、計算はほとんど問題ないのですが途中式が抜けていたり、有効桁数などまだあやふやな学生がチラホラといる点は平日の学生とあまり変わりがありませんね。レポートに書き込まれた注意点をもとに、解らないところはクラスメイトに聞いたり、私たち教員に質問したりしながらレポートの訂正を完成させていきました。
早めに訂正の完了した学生は2年生になってから行う卒業研究について、あれやこれや相談をしていました。OさんとN君は今年の2年生の卒業研究のテーマ「日本酒の呈味成分の成分変化」に興味を持ったようなのですが、全く同じことをしていても研究にはなりませんので、自分たちならどう発展させようかと知恵を絞っています。どうしても「人体への影響」を調べる実験案になってしまい、「それではお医者さんや看護士さんの立ち会いだ必要だから無理だよねぇ」と振り出しに戻ってまた試行錯誤しています。
現実は思ったよりも複雑ですから、どんな実験もいきなり本番から始めることは出来ません。それを研究をするには、まずシンプルなモデルを考えて予想外の影響がでないように考える必要があります。ここで自分たちでいろいろ考えたことが、力になりますから4月までじっくりと考えてきてくださいね。
by ドラ一郎
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