2011.03.08
卒業式を今週金曜日に控え、学校の教員や事務職員は、準備に余念がありません。そんな中でも、一年生たちは就職活動など、それぞれの目的を持って来校し、それなりに賑わっていました。
彼らの様子を伺おうと、カメラを片手に私しめじが資料室に出向いたところ、間もなく卒業予定の二年生がパソコンに向かって何やら作業をしていました。下の写真は、四月から同じ企業に社会人としてデビューするNさん(左)とOさん(右)です。
聞くところによると、入社式で「新入社員代表」として挨拶するので、その内容を打ち合わせているとのことでした。「学生生活が名残惜しい」と笑いながらも、「頑張る気持ちを自分の言葉で伝えたい」と真剣に検討している様子が、私には逞しく、眩しく見えました。一人前の社会人として私たちと同じ高さの土俵に立つのももうすぐ。彼女たちの活躍をしっかり見守っていきたいですね。
そして、来年の今頃はそんな「社会人」になるべく、求人票をチェックしに来た一年生がたくさんいました。
彼らをはじめ、誰もが真剣です。教員に次々と質問をぶつけ、履歴書の書き方を尋ねる学生が校舎のそこかしこに居るわけですね。答える私たちも、思わず言葉に熱が籠もります。
ただ、就職活動だけではありません。上の写真の資源分析化学科のSくん(奥)と生命バイオ分析学科のMくん(手前)は、次年度秋から始まる卒業研究の青写真を語ってくれました。二人とも、身近な植物や食品から機能性物質を抽出しようと、いろいろと思いを巡らせているようです。
過去の卒業論文を調査しながら「この物質を分析するにはどうしたらいいんでしょうか?」などの問い掛けを浴びせかけてきます。語っているときの目の輝きこそ、私たち教員が最も大事にしなくてはならないと、改めて思いました。
一年後は、彼らも卒業して社会に羽ばたきます。そのとき、現一年生の彼らとにこやかに将来を語ることができる日を楽しみにしたいと思います。今日の二年生のNさんとOさんのように。
by しめじ