2011.04.02
さて、今日から化学分析コースの学生たちも新年度が始まりました。
本校近くの桜の木も 昨日あたりから一斉に咲き始め、新入生達の入学を歓迎してくれているようです。そんな春の息吹を感じる中、新入生達は13:00に教室に集合し、ガイダンスがスタートしました。
化学分析コースは定員20名の少数精鋭で土曜日・日曜日に実施しているコースです。このコースは土日限定で授業を行っているため、化学の知識や技術が必要だけど平日は仕事があって勉強できない方、文系出身だけど一生涯役立つ分析の技術を身に付けて転職をしたいと考えている方、現在派遣社員で将来に不安があり正社員となることを考えている方等が就学することが可能です。必然的にみんな技術習得や就職・転職といった明確な目標をもっています。また土日限定開講だからこそ遠方からでも新幹線や長距離バスでも通学可能なので、目標を叶えるために全国から学生達が集まってくるのです。
今年も、近畿圏だけでなく週末に関東や東海地方から登校する学生が、2日分の荷物と2年間の希望をリュックやスーツに詰め込んで登校してきました。
ガイダンスでは1年担任のあずみ先生が、本校の学則や校舎の利用方法、年間行事予定、本校が取得しているISO14001の説明、健康診断の案内など2年間の本校での学生生活に必要な事項について、解りやすく丁寧に説明しておられました。
学則などの説明が一通り終わった後は、隣の教室で別のガイダンスを受けていた2年生も1年生の教室に集まり全員で自己紹介を行いました。初めに2年生からは、本校での学生生活をやっと1年乗り越えた今の想い、新入生からは本校に入学してきた目的や希望などの紹介がありました。
化学分析コースの設立当初から、今の職場ので必要とされる知識や実験技術を向上させようと考えて入学される方や、分析技術を身に付けて事務職から技術職への転職を検討して入学される方が多かったのですが、ここ数年の入学生は更に「化粧品製造業責任技術者」や「化粧品総括製造販売責任者」が仕事で必要なため、ぜひこの資格を取りたいという方が増えています。単に、技術を修得したいだけではなく「責任ある仕事がしたい」という方が増えてきたんだなぁ、と思いました。
新入生のみなさんは、今日登校してくるまでは、これから2年間どのような生活が待ち受けているのか様々な不安を抱えて登校してこられたかと思いますが、この1年を乗り切ってきた先輩の自己紹介を聞いて、自分もがんばれるんだ、と感じてくれたことでしょう。
2年生のSさんの「最初のうちは平日働いて土日に勉強という生活に慣れなかったけど、そのうちにメリハリの付いた生活が出来るようになり、今では学校生活を楽しめるようになりました」という言葉やN君の「僕が1年間続けてこられたのは、クラスの友達も親切だし、先生達もきめ細かい指導をしてくれたし、いろいろ相談に乗ってくれたのもがんばれた理由だと思います。やっぱりみんなで卒業したいと思うし、みんなで卒業目指しましょう」という言葉の方は、私たちが先生という立場で「2年間がんばりましょう」と言うよりも、はるかに1年生達の胸にしみこんで、これからのやる気や希望に繋がったのではないでしょうか。
自己紹介が終わった後は、今度は校内のオリエンテーションです。
みんな入学説明会や学校見学で一度は本校を訪れていますが、まだどこに何があるのかや本校校舎の利用ルールなどは分かっていません。そこで2年生のN君とSさんと担任のあずみ先生とで実際に校内を案内して、それぞれの場所で利用方法を説明しました。みんなチェックシートを片手に、これから2年間生活する学舎の利用法についてみんな真剣に聞いていました。
自己紹介だけでなく校内オリエンテーションでも2年生と身近に接することが出来たので、もう明日からは気軽に話しができる距離に近づくことが出来たのではないでしょうか。2年生の教室は1年生の隣にありますから、これから1年間、共に分析化学を学ぶ仲間として年齢や学年を越えて交流を深めて欲しいと思います。
by ドラ一郎