2011.04.10
"土日だけ学び2年間で本校を卒業することができる化学分析コース(定員20名)"では、今日から1年生・2年生ともに実験がスタート!といっても、今日はこの先行う実験等について説明を行うガイダンスの時間です。特に1年生は本校での実験初日ということで、実験棟(本校は講義を行う講義棟と実験棟とが分かれています)でのツアーを実施しましたので、その様子をご紹介しますね。
写真の先生は森木先生、これから使用する器具の説明を行っているところです。実はこの森木先生、あずみと同じく本校の卒業生で、化学分析コースの後輩指導を行っています。あずみは17年前に、森木先生は13年前に当時の先生から、実験器具の一つひとつについて説明を受けたことを昨日のように覚えています。(本来は、実験棟では白衣と保護メガネの着用を義務付けていますが、納品日の関係で本日は着用していません。)
この実験棟のツアーについて、1年生のT君に感想を聞いてみました!
この4月に入学したT君、実は環境分析・測定を行う企業に、必ず必要とされる資格を既に取得しています。そのT君が、入学した理由は現在勤めている会社を辞めずに、休日の土曜日・日曜日の時間を有効に使って、スキルアップしたいようです。T君は、廃棄物関係の分析業務に従事していますが、実際に自分の手で分析できる確かな技術を身につけて、その証となる"化学分析技能士1級"の資格取得を目指しています。今日のツアーについて、どのように感じたのでしょうか?
『ツアーの最中、見たことのある機器や器具はたくさんありました。しかし時計皿の使い方ひとつについても知りませんでしたし、メスシリンダーの洗浄方法についても内側をブラシでゴシゴシ洗っていましたが、洗ってはいけないことは知りませんでした。ツアーでは、実験を行う上で「決まっているからこうする」ではなく「なぜこういう操作をしなくてはいけないのか」を知ることができ、今まで疑問に思わずに行ってきたことについて気付くことができたので、たいへん参考になりました。会社で後輩の指導をしていくときにも役立つと思います。短い時間でしたが、知っている機器・器具について新たな発見ができた有意義な時間でした。』
1年生の秋には、ここで「化学分析技能士1級」合格の報告ができるように、しっかりとサポートしていきますね!
大学では、学生100~200人に対して指導する先生が3人、つまり1人の先生あたりが見る学生数は30名以上ですが、この化学分析コースでは学生20名に対して2人の先生が指導します。本当に近くに先生がいるので、質問しやすいアットホームな雰囲気で、ちょっとした疑問でもその場で解決することができる、それも化学分析コースの大きな特徴です。
『みんなが和気あいあいとしていて、分からない学生のフォローを先生だけでなく、周りの友達もしてくれている様子を見て、とても良い雰囲気でした。また、気軽に質問してくれるので、こちらも安心してガイダンスや実験棟のツアーを進めることができました。先ずは、半年後にどれだけ技術を習得し、どんなクラスになっているか楽しみです』
今日、昼休みの終わりに卒業生が訪ねてくれました。といっても、直接あずみが指導した卒業生ではありませんが、姉妹校と合同で実施する行事で見たことがある!と覚えていてくれました。ありがとうね、嬉しいですね(TT)。さらにSさん(写真右)とはビックリする接点がありました。Sさんのお兄さんは、姉妹校での教え子だったのです!!こんな出会いがあるのも、先生を仕事にしていて良かったと思える瞬間ですね。
by あずみ