2011.05.01
土曜日・日曜日の時間を有効に利用して、平日は働きながらでも学ぶことができ、現職のスキルアップや、技術系の仕事へのキャリアアップ等が目指せる化学分析コースの授業も9日目。このコースは、平日の学科・コース同様に2年間で卒業することもできる、定員20名の少数精鋭コースとなっています。
さて、1年生は今日から本格的な実験がスタートしました!白衣もピカピカです!!
今日のテーマは食酢中の有機酸の定量。ただ、化学用体積計の取り扱いや、滴定基本操作など、習得すべきスキルは沢山あります。一つひとつの操作について、熱心に注意事項に耳を傾け、演示に見入る姿勢が見られました。
少人数制なので、疑問点等はその場で解決できるのも、化学分析コースの魅力です。
今日の実験の感想を、環境計量士等の資格取得を目的として、東京から通学しているI君に聞いてみました。実はI君は企業で分析の仕事をしていた経験者でもあります。
『企業での仕事を含めて、本格的に手分析するのは初めて。一つひとつのプロセスが大事だと勉強になりました。どの操作に注意すべきか、また結果を振り返って何が問題だったか、考えることができている、と感じましたね』
(I君の感想)
全てにおいて、基本は大切。一つのテーマの中に、習得できる技術が詰まっていますから、今はスポンジのように多くを吸収し、学んだことを自身の技能として身につけて欲しいですね!
その頃、実験室で2年生は...。
2年生は機器分析実験です。
今日は「ミネラルウォーターの中のカルシウムの量」を原子吸光光度計で測定する実験。今日は比較的使用する試薬の種類が少なく、中には代表で1名が作ればよい試薬などもありました。
「代表で調製してくれる人はいないかな?」と聞くと、一瞬みんな自分がやろうかどうか周りを見渡していましたが、Oさんが「私がやります」と名乗り出て率先して調製をしてくれました。Oさんは日頃からこういう場面では、積極性を発揮する学生で、今日は仕事で欠席の学生がいるため班のメンバーが少ないにもかかわらず、テキパキ実験を進めていました。
溶液調製が終わり、機械の立ち上げを行った際も、ほとんどの操作は学生自身が行います。ここでドラ一郎先生が「横で説明を行うから、実際に操作してくれる人は?」と聞くと、今度はH君が「僕やります」と手を挙げてくれました。
化学分析コースは、少人数制ですので、自分が実験中何かにチャレンジする機会が何度もあります。学生達はそのチャンスを活かして積極性を発揮しています。これからもっともっと経験を積んでいきましょう。
by あずみ