2011.05.08
土曜日・日曜日のみ通学して化学分析の技術を修得、(平日の学科・コース同様に)卒業も可能な化学分析コースの授業も11日目。このコースは、キャリアアップやスキルアップ、国家資格の取得や転職などを目的として、社会人や大学生が遠方からも通学している定員20名の少数精鋭コースです。
先週に引き続き、1年生は午後から実験に取り組みました。今日は薄層クロマトグラフ、5/6のブログであおひげ先生が紹介しているように、物質に何が含まれているか、また合成した化合物の精製がしっかりとできているかを確認する時などに用いられる分析手法です。
実験は、1日のカリキュラムの中で半分以上を占めています。実験実習中心なのは、平日の学科・コースだけでなく、化学分析コースも同様です。
今日は、食品に使用される人工色素を薄層クロマトグラフで分析し、何が含まれているか分からない未知試料を同様の方法で分析して、それが何であるかを調べる定性分析です。
人工色素を薄層プレートにのせ、そのプレートの端を溶媒に浸します。このプレートにはシリカゲルという試薬が薄く塗られていて、それとの相性によって色素が移動するスピードに差がでてきます。これをデータとするわけです。
そのデータを整理するMさん(写真左側)に感想を聞いてみました。
『プレートに色素を乗せる時に毛細管を使うのですが、先端部をヤスリで削る際にボキッと折れたりと注意が必要でした。ただ、プレートを溶媒に浸してから、色素が溶媒と一緒に移動するのが運動会みたいで面白く感じました。平日は電子機器の部品を組み立てる仕事をしていますが、その逆に未知試料が分離していく様子も興味深く感じました。』(Mさんの感想)
これからも色々な実験が待っていますが、興味を持つことは大切。その興味を温めて、多くの疑問から確かな知識や技術を習得していきましょう!
by あずみ