2011.05.13
今日も学校では学生たちが真剣に、かつ楽しく実験を行っていました。彼らが分析化学者として活躍する日もそう遠くないはずです。
また、昼休みや放課後は委員会活動が盛んになってきています。
今日は1年の生命バイオ分析化学科と医療からだ高度分析学科の基礎化学実験がありました。この実験は今週で2週目となることもあり、先週感じられた緊張した表情はどこか和らぎ、リラックスしたようでした。
さて、まずは担当した「アセチルサリチル酸の合成・再結晶」の風景からご紹介します。
「アセチルサリチル酸」は世界で初めて合成された医薬品であり、日本では「アスピリン」と呼ばれており、頭痛薬として私たちは服用しています。
このテーマは、そのアセチルサリチル酸を自分たちで合成し、さらに再結晶法により純度を高めるという実験です。
合成したアセチルサリチル酸を桐山ロートを用いて吸引ろ過している様子です。なかなか回収できずに苦戦しているようでしたが、班のメンバーと協力しあいながら進めていました。
また、別の実験室ではクロマトグラフィーとガラス細工を行っていました。「実験でガラス細工?」と思うかもしれませんが、本校では自分が使用する撹拌棒(ガラス棒)を自分で作成します。
ガスバーナーで筒状のガラス管を熱して作成します。
どちらの実験室でも真面目に取り組んでいる学生たちであふれていました。
お昼休みには分化祭実行委員会が集まり、今年の分化祭での実験テーマについての検討がされました。事前に彼らが考えを集めたテーマや実験内容について、どんなものが一番化学を楽しんでもらえるのか話し合い、検討しました。様々な案が集まり話し合いは充実したものになり、今年の分化祭が今から楽しみです。
放課後は明日行われる、今年度1回目の「道頓堀川水質調査」の準備が環境委員会により行われていました。
こちらの様子は明日のブログをお楽しみに。
by チャッピー