2011.05.22
化学分析コースは、普段働きながら、またはダブルスクールをしながら土曜日・日曜日に分析化学の技術を習得したい人が少数精鋭で学ぶコースです。
今日は朝から天気の優れない日でしたが、化学分析コースの学生達は元気に登校してきました。
今日の2年生は午後から機器分析実験の日。先週に引き続き、ガスクロマトグラフを用いた実験です。今日の内容は食酢の分析。お酢の中にどれだけ酢酸が含まれているかを調べます。化学分析コースの実験は、平日コースのように「環境」や「食品」、「バイオ」などタイトルのついた学科特有の実験科目はありませんが、各学科の重要な実験はエッセンスを抽出して機器分析実験などの中で学べるようにカリキュラムの工夫がなされています。
学生達は3班に分かれながら、T社とM社の穀物酢の測定準備を進めています。そのお酢を見ながら学生と話をしていると、実はOさんが、学校にもよく求人をいただくT社の採用試験を受験したいと考えているということが分かりました。最近就職活動を活発に行っているOさんですが、「面接試験までいけたら、『御社のお酢を分析したことがあります』とPRしてきます」と冗談交じりに語っていました。実際にT社の製品を分析したことが直接のPRにはならないかも知れませんが、いろんな分析技術を習得していることのPRするエピソードには使えるでしょうね。
ぜひ頑張ってもらいたいと思います。
今日の1年生は午後から基礎化学実験。レポート日のため、あずみ先生やM先生が添削したレポートを返却してもらい、表現の仕方や計算、考察の内容などをより完成度の高いものにするため、修正をしています。
高校や大学が文系で、「このような実験レポートを書くのは初めて」という学生もいますし、理系の学校である程度経験のある学生もいます。
M君は理系のレポート作成経験者ですが、次のようなことを語ってくれました。
「レポートは人に見てもらうものなので、どうすれば見やすく分かりやすくなるか考えなくてはいけません。大学生の時もレポートの作成を経験してきましたが、今日指導してもらった見せ方・表現の仕方はいい意味で大学生の頃の自分の考えとは違っていて、どうすればよりよく見てもらうことができるかが分かりました。」
今日のレポート日で基礎化学実験も前半が終わりましたが、後半の実験のレポートでは、今日の経験を生かしてよりよく分かるレポートの作成を目指してくださいね。
by ドラ一郎