2011.06.13
本校では、講義を中心に理解力を深め、実験で実務に必要な判断力が身に付くようにカリキュラムを編成していますが、それらの成果を実践する場として2年制学科の2年次後期に「卒業研究」があります。卒業論文の提出・卒業研究発表会(各リンクは昨年度の様子です)という最終段階までには様々なプロセスがあり、既にその準備は始まっています。
4月に卒業研究ガイダンスが実施されましたが、今日は(昨日の化学分析コースに引き続き)、各テーマの中で行う研究の操作と、環境への影響をまとめたフローチャートの提出日です。
自然環境調査や環境汚染物質の分解、機能性材料の研究開発、有用菌の探索・・・、テーマによって操作の内容は異なりますが、試薬調製や前処理、分析・検査など、一つひとつの操作を丹念に図式化して、それを行うために必要な資源・エネルギーと、それを行った結果発生する廃棄物などの環境影響も調べられ、各グループから提出されました。
資源分析化学科2年生の学生に感想を聞くと・・・『それぞれの操作に、どのような資源やエネルギーが必要かは解りやすいのですが、環境にどのような影響が生じるかについては、少し考えさせられました(Gさん)』、『1年生からの実験で行ってきた、実験廃液や廃棄物の分別などの活動が、ここにつながっていると実感しました。(T君)』
実験室では、実験に取り組む学生が技術の習得だけでなく、ISO14001認証取得校の環境活動の中で、環境への意識を高めています。企業は環境に配慮した事業活動を求められる時代。学生が就職する企業でもそれは同様です。環境への意識を持って卒業研究に取り組んだ経験は、卒業後も仕事のなかで生きてくると思いますよ!
by あずみ