2011.06.02
今日は、1時間目から実験をしている2年生を発見しました!
このように書くと、勝手に実験している2年生を見つけたかのようですが、そうではありません。2年生の生命バイオ分析学科と医療からだ高度分析学科の学生は、今日1日、食品分析化学実験をするという時間割なのです。ですから、担当の先生の指導のもと、それぞれのテーマで実験をしていました。私も、ちょっとゆっくり2年生の実験風景を観察しました。
下の写真は、Nさんが滴定をしているところです。写真では、全てをお伝えできないのが残念ですが、滴定操作がめちゃくちゃ上手くなっていました。
滴定は、その操作だけでなく、そこに至るまでの試薬の調製から、実験の基礎となる要素がたくさん含まれているので、とても大切な実験です。昨年、1年生だった頃の基礎化学実験では、私が滴定操作を担当して指導していましたので、その時のまだぎこちない動きからは想像できない、今の迷いも無くサッと動く手さばきに、この1年間の成長を感じました。これは決してNさんだけのことではなく、2年生になれば、皆ができるようになっています。自然と身につくくらい、1年生の時に実験をしてきた結果でもあります。
そんなNさんを隣でじっと見ていて、上手いと褒めると、照れくさそうな表情をしていました。鳥取県から出てきて、決して化学や実験が得意ではなかったNさんですが、着実に成長しています。
さらに私がウロウロしていると、私に「先生、内定頂きました!」と声をかけてくれたのは、同じく生命バイオ分析学科2年生のKくんです。
実験中なのに、少しかしこまった感じで写っているのは、そのためです。私も、Kくんが内定をもらったという事は知っていましたが、Kくんと顔を合わせる時間がなく、やっと「おめでとう!」と直接言えました。
内定を頂いた企業は、最近テレビでも耳にする機会が増えた健康食品に使われるグルコサミンなどを製造しているところです。本校に入学する前は、大学受験をしていたKくんですが、思うように進まず、数年を過ごしました。そのため、高校を卒業してきた学生と比べれば、ちょっと歳を重ねてはいました。しかし、就職するためにしっかりと技術を身に付けたいという思いで、本校に入学してきました。当初は、その年齢的なところを心配していましたが、その目標や夢をまずは1つ達成できたという訳です。本校での残された時間で、さらにレベルアップをして、新たな環境でその力を発揮してもらいたいと思います。
次の目標に向かってさらに成長していく姿が楽しみですね。
By ぽてと