2011.06.08
昨日まで追・再試験だったため、授業がありませんでした。本日より授業が再開しました。その授業が再開と同時に、7月9日(土)に行われる分化祭の準備も再開されました。本日は、その分化祭の打合せが行われていました。
自治会は分化祭において、化学に関する実験を行う予定です。
そこで自治会は、先日のブログでもありましたが、実験が本当にできるのか、分化祭に相応しい実験なのかを確認する予備実験行いました。(先日のブログはこちら→https://www.bunseki.ac.jp/teacher_blog/2011/06/post-6566.html)
その中には、成功した実験もありましたが、成功しなかった実験もいくつかありました。
そこで本日の昼休みに、成功しなかった実験の代替案を考えるため、自治会のメンバーが集まったのです。
1年の医療からだ高度分析学科のYくん(下の写真の一番左)は、「分化祭に来てくれる人に、中途半端なものを出すわけにはいかない。最後まで考え、来てくれた人はもちろんですが自分たちも満足できる実験を行いたい。先生、最後まで諦めませんよ」と、心強いコメントを聞くことができました。
是非、最後にはみんな笑って終われるような実験をしてもらいたいと思います。
卒業研究は、授業のように必ず答えがあるものではありません。結果によっては、実験内容を変更しなければならないこともあります。そこで卒業研究を成功させるためにもまずは、PFDと呼ばれる、実験を実際に行った時の操作の流れ、必要な試薬、そしてその実験による環境への影響を示したフローチャートを作成しなければならないのです。このPFDの提出期限が来週の月曜日なのです。その提出期限までにより良いものにするため、学生から卒業研究の担当教員に何度も提出がなされています。
この写真は、私が担当する卒業研究班のPFDです。一度提出があったものを返し、修正して再度提出してきたものです。このように卒業研究は、不屈の精神が不可欠なのです。この経験は、学生が就職したときに活かせる重要なものとなるでしょう。何度も修正したPFDの内容を確認して思ったのは、学生がこの不屈の精神を備えつつあることでした。それを垣間見ることができたことを、うれしく思った一日でした。
by クロス