日本分析化学専門学校

今日は、今年度最初の土曜化学実験会が開催されました。この土曜化学実験会は、年に２～３回実施される実験会で毎回先生方や生徒の皆さんが楽しく実験を行っています。
朝から小雨が降り、足下が悪い中、今回も多くの先生方や生徒さんに参加していただけました。

今回用意した実験は
・調味料で水質浄化
・銅メッキでメッキメキ
の二つです。

調味料で水質浄化

この実験は卵を使います。と言っても実際に使用するのは卵白のみです。
卵白は、ただの水には溶けずに濁ったままですが、そこにどこのご家庭にもある「ある調味料」を加えると溶けて水が透明になります。さらに「ある調味料」を加えると透明だったところから白い沈澱が生じます。皆さん、ある調味料が何だか分かりますか？それは「塩」です。
卵白が溶けて透明な状態で「食酢」を加えても同じように白い沈澱が生じます。興味のある方は試してみてください。（くれぐれも無駄使いには気を付けて下さいね。）

さて、卵を割り、卵白と卵黄とに分けるところから実験は始まりますが、先生方は普段料理をされる機会が多いのか、簡単に卵白と卵黄を分けられてましたが、生徒さんの中には、「卵は割ったことはあるけど、分けたことはない。」と、少々緊張しながらされてる方もおられました。



変化が起こると「あっ！変わった！！」と、変化を楽しんでおられるようで、実験中は皆さん笑顔が絶えませんでした。

銅メッキでメッキメキ

さて、続いての実験はステンレス板に銅メッキをするというものです。
ステンレス板の表面に傷を付け、マジックで模様を描きます。そのステンレス板と銅板を硫酸銅水溶液に浸け、電流を流すとステンレス板の表面に銅が付着し、メッキされるというものです。

この実験はステンレス板をサンドペーパーで傷を付けるところから始まります。少々手が汚れてしまいますが、皆さんそんなことはお構いなし！！黙々と削っておられました。



先生方の中には「これは面白い。自分の授業でもやってみよう。」と言ってくださる方もおられ、楽しんで頂けたようでした。

出会いは突然！？

今回参加された先生方の中に、本校の生命バイオ分析学科２年のＮ君の高校の化学の先生がおられました。昨年の夏にＮ君が日本分析化学専門学校で楽しく授業や実験をしているというのを聞き、今回参加されたようでした。また、この先生は昨年度の卒業研究発表会にも参加されていたようで、卒業研究のことについて、あおひげ先生に質問もされており、今年度の卒業研究発表会にも来ていただけるそうです。

実験を終えて

実験が終わり、待合室（教室）に戻って来ると、皆さんちょっと疲れた様子でした。また、今回の実験の感想を聞いてみると、先生方からは
・生徒が学習したことの復習と今後の予習が体験できた。
・授業展開の参考になった。
・結果のはっきりする実験は皆が楽しめるので良いと思った。
生徒さんからは
・普段出来ない体験が出来て楽しかった。
・楽しく実験が出来た。
など感想をいただき、今日の実験会を楽しんでいただけたようでした。

今日の笑顔

本校では化学に対して「楽しい！」、そして「すごい」と思っていただくことを目的にこれまで何度も実験会を開催してきました。そのような体験が「化学でこんなことがしたいなぁ」という夢と希望を見出すきっかけとなることにつながります。
これまでに行ってきた小学生から高校生、そして社会人の方も含めた一般の方に対する実験会で、私たちは数えきれないほどの多くの笑顔を目にしてきました。化学に感動し、可能性を知り、そして化学に希望を感じたその笑顔こそが、この先の日本を支える原動力になると私たちは信じています。
化学と触れ合う場で得られた笑顔の数だけ、希望があふれ、光が見えると感じています。それを私たちは、ここ、大阪天満橋で実現しようと考えています。



現在この「化学で笑顔プロジェクト」は計画段階ですので、詳しくはお話しできませんが、世間の一般のみなさんにも共感し、参加していただくために、プロジェクトとして立ち上げる予定です。進捗はまたこちらのブログでもお伝えします。

by　チャッピー