2011.06.15
・企業で活躍する「分析化学」、そして企業で飛躍する本校卒業生!
今日は、昨日のブログでも紹介されていた(→実験ガイダンスと図書委員会の活動 - 日本分析化学専門学校「せんせのブログ」)本校の行事の一つ、「化学実務駅伝」に出席するため、みんなスーツを着ていたのでした。
「化学実務駅伝」は、年に数回、本校の卒業生がお世話になっている企業から講師をお招きして実施される講演会のことで、リレー形式で持続的に続いていくため「駅伝」と名付けられています。
今回は化学実務駅伝を始めてから通算でなんと23回目の講演です。そしてこの23回目の講演では、本校を二年前に卒業したOGのSさんが講師として来て頂きました。卒業生が企業で活躍する分析化学者の代表としてこの講演に来て頂ける、この事実に、本校の歴史、そして本校で学べる「分析化学」が企業でいかに活躍しているかを実感する事ができます。
Sさんは、和歌山を拠点として医薬品や食品など多種多様な製品を一手に扱う企業で「品質管理」という仕事をされています。今日の講演では、その企業でつくられる医薬品の工程、そして品質管理というお仕事について、詳細に説明をして頂きました。品質管理とは、仕入れた原材料の品質、そして製造された製品の品質を調べ、もし品質が劣っていれば、その改善を行う仕事のことです。医薬品の品質管理では、本校で学ぶ「分析機器」を駆使してデータを出します。現場でどのような分析機器を使用し、そしてどのような方法で品質の評価を行うか、といった本当に具体的な内容を聞くことができました。
品質管理は、医薬品だけでなく、食品、材料など、原材料や製品を扱う企業のほとんどで必要とされるお仕事です。そのため、みんな興味深々と言った感じで講演に聞き入っていました。「これから品質管理で活躍するために、今のうちから取れる資格で何が一番役立ちますか?」「パソコンの技術は具体的にどれぐらいまで必要とされるのでしょうか?」などなど、1年生から3年生まですべての学年からたくさんの質問が飛び出しました。学生たちは、本校で学ぶ「分析化学」が企業の現場でどのように活躍しているかを、その現場で活躍する卒業生から直接、講演で伝えて頂くことで、今勉強している授業、実験が将来どのような場所で、どのように役立つものなのかを実感することができたようです。
講演後のすくろーす先生。すくろーす先生はSさんが本校在学時にも接点があり、嬉しそうにその時の思い出を話してくれました(ツイッターにツーショット写真もありますので、一度覗いてみて下さい)。
講演後には、各学年ごとに少人数のグループに分かれて、グループディスカッションも実施されました。今日の講演内容に触発され、自分たちの将来像について語り合い、討論しているうちに、真剣な中にも、自然と笑顔が見られるようにもなりました。自分たちの未来を想像すると...、やっぱり楽しいですよね。
今この講演を聞いている学生たちが、元教え子として、立派な姿になって、後輩たちに講演してくれる、そんな将来が近いうちに来ることを心の底から期待する、私にとってそんな一日となりました。
byあおひげ
今日の化学実務駅伝について、「つぶやき」を一度覗いてみませんか?