2011.07.15
本校では、毎朝授業が始まる前の9時から9時10分の間を利用して、学校生活における大切な連絡事項を伝えるコミュニケーションタイム(CT)の時間があります。その時間は、主にいろいろな予定の確認をしますが、今日はそれに加えて、先日行われた化学実験技能検定(筆記試験)の合格発表を行いました。
その時の様子はこちらをどうぞ。
https://www.bunseki.ac.jp/teacher_blog/2011/07/post-6595.html
この検定は、内容に応じて1級から準3級まで分かれています。各級で化学実験に関する知識と技術をどのくらい身に付けているのかを確認し、合格すれば資格として示すことができます。
その試験を受けた学生は多くおりましたが、私が担任をしている1年生の生命バイオ分析学科にもチャレンジした学生がおりました。そして、見事に合格しました。
写真は、合格したDさんをCTの時間に表彰しているところです。クラスメイトからも大きな拍手が起こりました。本人は少し恥ずかしそうでしたが、チャレンジした結果がこうして実り、とても喜んでいました。
試験を受ける前には、教室でこの検定試験対策の勉強を、試験まであと何日だと言いながら取り組んでいました。その姿を見ていただけに、何とか合格して欲しいなと担任として思っていました。
今回のこの合格を自信として、これからもいろいろなことにチャレンジしてもらいたいと思います。
また、今日の1年生の生命バイオ分析学科と医療からだ高度分析学科の学生は、2時間目から基礎化学実験をしていました。私もこの中で中和滴定を担当し、基礎から学生に教えています。
この日記を読まれている方の中には、中和滴定はそれ程難しくないと思われる方もおられるかもしれません。でも、されど中和滴定。その操作1つ1つが大切で、基礎をしっかり知っていなければ、間違った結果を導くこともあります。分析を仕事とした場合、実験により出した結果で製造を止めたりすることも起こり得ます。その様なとても責任ある仕事に就こうとする学生に、「基礎は重要だよ。」という思いで、いつも実験をしています。
学生は、互いに予習してきたノートを見ながら真剣に、でも楽しく実験をしています。この滴定操作も、最近は少し慣れてきたようで、動きに余裕も見られるようになりました。
これからも、この基礎を大切にして、立派な分析化学者になってもらいたいと思った、ぽてとでした。
By ぽてと