2011.07.28
夏休みまで残りあと2日となりました。
お昼休みや放課後に教室を覗くと学生たちは夏休みに何をしようか計画を立てているようでした。
彼らは、有機テクノロジー学科1年の学生たちです。
この夏休みに多くの友達と何をしようか計画中ということで、笑顔で話し合いをしているようでした。
入学時は、お互い初対面で友達が出来るか不安だった学生が多かったのですが、やはり同じ思いを持って入学してきた者同士、3ヶ月も経つと多くの友人に囲まれ、毎日を過ごしているようです。
また、彼女たちは生命バイオ分析化学科と医療からだ高度分析学科の学生です。
医療からだ高度分析学科のSさん(写真:右)は「夏休みはいつもより早起きになります。というのも近所の小学生がラジオ体操に行く前に起こしてくれるのです。遅くまで寝られるのにと思うこともありますが、早く起きられるので得した気持ちになります。」と、言っていました。早起きすると確かにその日1日が長く感じます。その分、いろんなことが計画できるので、新しいことに挑戦するのもいいと思います。
今日の昼休み、後輩たちのために、3年医療からだ高度分析学科の学生たちによるプレゼンが実施されました。その中身とは、2年生の後期から本格的に始まる卒業研究を行うに当たってのアドバイスを伝えるというものです。3年生は、2年次には2年制学科の学生のように卒業研究は行わず、「課題研究」という形で複数の研究班に加わり、様々な研究に参加してきました。その中で彼らは、幅広い技術や知識だけではなく、班ごとの「研究の進め方」や「班員の取り組む姿勢」、「チームとしてのまとまり」等に大きな差があることに気付く事が出来ました。また、その班ごとの差が卒業研究の結果・達成感を大きく左右していることにも気付きました。そのことから、今年の2年生には少しでも効率よく卒業研究を行い、より良い結果・達成感を得てもらいたいと思い、昨年度の例を用いて、学生目線から卒業研究が上手に出来なかった原因をまとめ、アドバイスを行いたいと思い立ったのです。
これまで、毎日のように内容を考え、相談し、自分たちの思いをどのように伝えるか悩みながら少しずつ形にしてきました。
プレゼンは自由参加にもかかわらず、約60人の2年生が参加しました。昨年の実際に生じた例を聞き、回避するためには、また、そのようになった場合はどのように改善すればよいのかなど、聞いている2年生の顔は、まさに真剣そのものでした。
発表が終了すると、3年生たちは緊張が解けたのか、穏やかな表情でした。
(3年生と担任のアビー先生)
彼らは本校初の3年生であり、何もかもが初めての状態で、自分達で前例を作っていかなくてはなりません。だんだんと増えていく医療からだ高度分析学科の後輩たちは、今年の彼らの姿を見て、参考にして今後の学生生活を充実したものにしていくことだと思います。
Bさん(写真:前列右)に終わっての感想を聞いてみると、「自分の卒業研究発表よりも緊張しました。というのも、やはり練習時間が短かったからだと思います。ですが、自分が実際に感じたこと、伝えたいことを伝えられたので、やって良かったと感じています。」と自分たちの思いを形に出来たことに充実感と達成感を得られたようです。
彼女は昨年まで有機テクノロジー学科に在籍しており、今年度、高度からだ医療分析学科3年次に編入学しました。そのため、昨年は実際に卒業研究を体験しているため、卒業研究を進めていくうえでチームワークがいかに大切かを知っているのです。その思いを後輩に伝えたい。その思いを形にすることができたことは彼女だけでなく、他の学生にとっても大変大きな収穫になったのではないかと思います。
また、プレゼンを聞いた感想を2年生に聞いてみました。
生命バイオ分析学科 M君
「先人の知恵を伝授してもらったので、これを活かし、先に先に動きたいと思いました。」
生命バイオ分析学科 T君
「先輩のアドバイスを有効に活かして、卒業研究を成功させられるよう頑張りたいと思います。」
生命バイオ分析学科 M君
「昨年の失敗例などを聞けたので、これからの卒業研究に活かし、一生懸命取り組みたいと思います。」
3年生の思いは、しっかり2年生の伝わっているようです。
これから本格始動する卒業研究。
今日のアドバイスを参考にし、班員で協力し合って、最後には笑顔で振り返ることが出来るよう、教員もしっかりサポートしていきたいと思います。
by チャッピー