2011.09.25
土曜日・日曜日のみ通学して化学分析の知識・技術が修得でき、また平日の学科・コースと同様に卒業も可能(卒業時に取得できる資格も取得可能)な化学分析コース。このコースは、定員20名の少人数制で、キャリアアップやスキルアップ、国家資格の取得、転職などを目的とした社会人や大学生が通学しています。
化学分析コースも、今日で前期期末試験が終了しました!午後の実験は、その緊張感から解放されて、和やかに実験に取り組む様子が見られました。昨日のブログでは、ドラ一郎先生が2年生の卒業研究の様子を紹介していましたので、今日は1年生の実験をクローズアップしてみます!
1年生の実験は容量分析(滴定)です。中和反応を用いて、酸の濃度を求める実験です。既に、滴定を何度か経験している学生の動きは、入学時と比較するとウルトラ・スムーズ!ただ、ほとんどの学生が1つのサンプルを複数の分析方法で分析した経験がありません。化学分析コースは、少人数制ですので空き時間などを有効に活用して、プラスアルファとなる付加価値を実験内容に盛り込むことが困難ではありません。
今日は、サンプルとなる酸の濃度を、通常の滴定方法(左側写真)とpHメーターを用いた電位差滴定法(右側写真)を並行して行いました。
分析方法が異なっても、求めるべき濃度は同じハズ!果たしてその結果はどうなったでしょう?
2つの分析方法で、出したデータに違いが見られたようです。何故、異なる結果となったのか、どうすればその違いは無くなるのか・・・。
これは、レポート課題となりました。
今日のこの試みについて、平日に化学分析の仕事に従事しているT君からは、『1つのサンプルに対して、違う角度からアプローチすることは大切なこと。本当に正しい値なのか、それを別の方法で確かめてみるのは、計算であれば「検算」をするのと同じ。今回の結果をしっかりと受け止めて、考察したいと思います。』という感想を語ってくれました。
化学分析コースは一人の教員が見る学生の割合が、よりマンツーマンに近いため、決められた実験テーマに色々な角度から工夫することができます。1つの実験をマニュアルに沿ってただ行うのではなく、考える力を同時に身につけて欲しいと考えています。また、来週もガンバリマショウ!
by あずみ