2011.09.29
今日私アビーは卒業研究の指導担当でしたので1日ずっと実験室にいました。何やらとても興味深い風景が目に入ってきましたので、その様子をご紹介したいと思います。
そもそも本校の2年制学科では、後期から卒業研究が始まり、そのテーマは学生が自由に選択し、日頃思っている「あれはどうなっているんだろう?どうなんだろう?」という疑問を解決したり、「こんなものがあればいいなぁ」というものを新しく作り出したりします。たった半年間の研究ですが、学生たちが社会で即戦力となるべく応用力を身に付けるとともに、好奇心とじっくり向き合い取り組む充実した時間でもあります。
今日の卒業研究は生命バイオ分析学科の学生たちが実験していました。
空腹感を感じ始めたお昼頃、プ~ンと漂ってきたのは、なんと、「焼き立てパン」そして、「淹れたてコーヒー」の香り!時間が時間だけに、実験室の学生たちも、そして教員(私!)も、もだえる思いでした。(興奮して、パンの写真はドアップで撮ってしまいましたw)
もちろんこれは実験の一環。微生物の力を活用することで、より高機能なパンを作れないかという研究と、コーヒーやお茶の抗菌性を調べる研究の材料だったのでした。まさに身近な「?」を追及する実験です。
また、他の研究班では、何とも美しい色の溶液を調製していましたが、これもメスフラスコを裏返すと、その正体が明らかに。「タンポポ」「大葉」とあるように、これらの植物の葉からとった「クロロフィル(緑色の成分)」の抽出液だったのです。
また、使用済みエンジンオイルが置いてあったり色とりどりの豆の種が置いてあったりと、見ているこちらの好奇心までも刺激される光景が広がっていました。
研究に取り組む学生たちは、自分たちの意思を持って、どんどん実験を進めており、化学者として自信がみなぎっていることが感じられました。
身近な「?」が「!」に変わるこの実験室で、学生たちがぐいぐい成長する様子を私たち教員もじっくり見守りたいと思います。>
byアビー