2011.10.12
本日の3時間目には、化学実務駅伝が実施されました。
化学実務駅伝とは、年に数回リレー形式で行われる講演会のことで、駅伝に例えて「化学実務駅伝」と呼んでいます。化学実務駅伝では、企業の現場で、本校で学ぶ「分析化学」がどのように活用されているかという「現場の声」を企業の現場におられる方から直接講演して頂いています。本日の化学実務駅伝は第24回目の講演会でした。
本日の化学実務駅伝では、汚水処理や微生物を利用した汚泥の肥料化を行っている企業から2名の講師の方をお招きし、講演して頂きました。そのうち1名の方は、今年の3月に卒業したHさんでした。この企業では、Hさんも含め10名の卒業生が会社の主戦力として活躍しています。
はじめに、会社概要や水処理など環境をきれいにする仕事内容について講演して頂きました。さらに、仕事を行う上で一番重要なことは「環境をきれいにする仕事は技術を売ることで、技術を売ることは信頼を得ることであり、信頼を得ることで口コミでお客さんが増える」「信頼を得ることは問題解決の早さが大切である」と言うお話が講演中にあり大変貴重なお話を伺うことができました。
その後、卒業生のHさんの講演がありました。Hさんが担当されている業務や後輩に向けて就職活動のアドバイスなど熱い思いを語ってくれました。
↑卒業生のHさん
Hさんは、入社後半年ですが、立派に活躍しておられるようでした。
詳しい講演であったので、本校の学生達は、大きくうなずきながら講演を聴いていました。
質疑応答では、「環境をきれいにする分析化学者として活躍するために、今のうちから取れる資格で何が役立ちますか?」などたくさんの質問が飛び出しました。
学生達は、本校で学ぶ「分析化学」が企業の現場でどのように活躍しているかを、その現場で活躍する方から直接、講演で伝えて頂くことで、今勉強している授業、実験が将来どのような場所で、どのように役立つものなのかを実感することができたようです。
化学実務駅伝は、単に講演を聞くだけで終わりではありません!!講演後には、各クラスで少人数のグループに分かれて、ディスカッションも実施しました。ディスカッションでは、講演内容を聞き感じたこと、自分たちの将来像について話し合いました。熱い講演のあとだったので真剣な様子でした。
ディスカッションでは、1年 有機テクノロジー学科Nさんは以下のことを発表していました。
「お客さんに対して信頼を得ることが大切であることがわかりました。そのために何が必要かもお話し頂いたのでありがたかったです。私も将来、分析化学者として信頼を得られるようになりたいです。」
また、3年医療からだ高度分析学科のY君は化学実務駅伝の感想として、「2年制学科で卒業した同期生であるH君が企業で活躍している姿を見て、刺激を受けました。僕は4年制学科なので、残りの学生生活で一生懸命学び、H君に負けないような分析化学者になりたいです。」と語っていました。
将来、学生達がそれぞれの夢に向かって本校を巣立ち、企業の現場で活躍する立派な分析化学者として本校に戻ってきてその経験を後輩たちに伝える、そんな日が来るのを楽しみにしています。
本日の化学実務駅伝についてtwitterにもつぶやいています。「つぶやき」を一度覗いてみませんか?
By Mac